独白
どこまでも続く広大な海を股に掛けるような大悪党が悪事を働き多くを殺めた手で愛しい娘を抱き、国を傾け正義を欺いた頭で可愛い娘が幸せであるようにと願うことはきっと大衆が知ればエゴ以外の何物でもないのだろうと自身を俯瞰する。大抵は他人なぞ知るかと阿呆らしくなり思考を切り上げてしまうがどうにも娘のこととなるとそれも上手く作用しない


「なあ、なまえ
お前はパパが守るから、ずっと此処にいてくれよ」


俺の腕の中で静かに眠る小さな小さな娘に囁く





穏やかな日々が、娘の幸せがずっと続くように





「他人の幸せを奪ってでもお前だけは、必ず」



砂が優しく壁の隙間を埋めて行く
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