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▼【就寝数10分後】

◇緑間

いつもの鋭い瞳を伏せて。長い睫毛を震わせて。艶やかな唇を浅く閉じて。静かな息を零して。
その寝顔のなんて美しいこと。

私は彼と同じ布団に寝転びながら、その顔をじっくりと堪能する。
寝ている時じゃないと、彼は恥ずかしがってしまってこんなにまじまじと見れないんだもの。

羨ましいくらいに綺麗なその頬にゆっくりと触れる。

そして、浅く笑みを零した私は、もぞもぞと緑間くんの胸元に顔を埋めた。
顔の作りは美人さんだけれど、体格はやっぱり男の子。全然違う肩幅によって、私はすっぽりと包まれる。

胸元から、再び彼の顔を見ようと見上げると、この暗がりでもわかるくらいに緑間くんの顔は耳まで真っ赤に染まっていて。

私はクスクスと笑いながら、両腕で愛しい人を抱き締めた。


(狸寝入りが下手な人)

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