▼【どうしましょう】
◇緑間「先程、一目惚れをしてしまいました。緑間くん、どうしましょう」
幼馴染は突然、そう言った。俺の中に一瞬だけ走った痛みは、どう考えても嫉妬で。
俺は不機嫌そのものといった声で彼女に一言聞いた。
「『誰』に」
「『貴方』にですよ。緑間くん」
俺が黙り込むと、彼女も黙り込んだ。目の前の幼馴染は一切の照れも見せずに俺を見上げていた。
「……先程と言わなかったか?」
「一目惚れって何度してもいいと思いますの。
先程ふと見えた貴方の横顔が、とても綺麗でしたので」
彼女はにっこりと美しい笑みを浮かべた。
「一目惚れをしてしまいました。どうしましょう」
好意を抱いていた相手からそう言われて、俺の方がどうしたらいいのか教えて欲しいぐらいだった。