▼【望むのなら正義ではなく平和を】
◇ルッチ †CP9主「あら。おはよ」
診療所に飛び込んできた白いハトは彼女の肩に止まった。
彼女は目覚めたばかりのロブ・ルッチの顔を覗きこみ、微笑むわけでもなくただ見つめていた。
「………モンキー・D・ルフィは」
「負けたのよ、貴方は。
任務は失敗したわ。スパンダム私達に責任を押し付けた」
「……この数年間が無駄になったのか」
「えぇ」
ルッチは彼女から相棒のハットリを受け取り、しばしまた黙り込んだが、彼女はやっとそこで微笑んだ。
「でも、いいのよ、もう。
貴方は生きていてくれたんだから」
彼女の目元のクマに、やっと気がついて、彼は苦味の強い苦笑を浮かべた。
ぎこちなく伸びた手が柔らかい髪をひと撫でしていった。
(これからはみんなで、血になど触れずに生きていけたらいい)
▼【砂漠の雨】
◇クロコダイル渇く。いくらこの右手で水分を得ようと、いつでも身は渇いていた。
「んー? 鰐さん、今日も一段と不機嫌そうですねぇ」
「失せろ」
「あらあら。やだやだ。怖ぁい怖ぁい」
「この手で吸い尽くすぞ」
死を与える手をちらつかせると、彼女はにっこりと笑って、クロコダイルの手を取り、愛おしげに自分の頬へと当てた。
「貴方の体内に私の身が消え去るだなんて、なんてロマンチックなんでしょうねぇ」
笑う彼女は生意気で、そのまま頬を引き寄せて、その煩い口を塞いでやった。
がさがさとしたクロコダイルの唇とは真逆に、彼女の唇は潤っていた。
(ふふ。ご機嫌なおりましたぁ?)
(黙ってろ)
▼【傘泥棒に感謝】
◇ロー(教師) ※学パロ「最悪…」
誰? 私の傘を盗って行った奴は。こんなひっどい雨の日に傘無し? 嘘でしょ。
「何してんだ。帰らねぇのか?」
「あー、ロー先生ー。
ただいま、雨の中を濡れずに帰る方法を模索ちゅーでーす。
そうだ、ロー先生、乗せてってよ!! 社会人、車持ちだよね!?」
「……………明日、お前、購買で奢りな」
「生徒にたかるとかひどーい。でも奢らせていただきまーす。
わーい、職員玄関で待ってますから!」
(わりぃ、昨日、傘借りた)
(犯人はキッドだったのか! …でもまぁ、タイミング良かったから許したげる)
▼【もしかしたらの特別】
◇キラー「人魚は泡になって消えるの」
「それはお伽話だろう? 魚人族がそんなことになったという話は聞かないが」
「うん。そうだね、キラー。
でもね」
人魚姫は波に乗って船縁にいた俺に手を伸ばした。
(私は泡になっちゃうかも)
(その仮面を取ってキスしてくれないとね)
▼【There's not much difference.】
◇キッド「2年前、ルーキーだった貴方も、今じゃ『最悪の世代』の1人だなんてね」
「違いない」
「うっせぇぞ、お前ら」
「あぁ、全く。ザル通り越して枠なのは変わらないわ」
「ごちゃごちゃ言ってねぇで酌れや」
「横暴なところもよ」
(火傷に包まれた腕で腰を抱き寄せられた)
(この、変態め)
†There's not much difference.(あまり変わりません)
▼【君を助けに】
◇キッド身を乗り出して海を見つめてた。
「海に落ちるなよ」
背中にかけられた声。私は、ふふと短く笑った。
「大丈夫よ。キラーに助けてもらうから」
「だからだろうが」
振り返ると思ったより近くにキッドはいた。
「お前を守るのは俺だけで良い」
(「ふふ」また短く笑ってコイツは俺に抱き着いた)
▼【以心伝心】
◇キッド赤い酒。ワインボトルに入ったそれは誰かを表したような色。
「…頭、あげる」
「お。珍しく気が利くな」
開けられるコルク。他の酒と同じように豪快に飲まれるそれを見て、彼女は満足げに微笑み、近くにいたキラーは溜め息をついた。
「キッド。その酒ぐらいは味わって飲め」
「…わかってるっつーの。
おい、」
彼女に背を向けたまま呼び止めた船長はワインボトルを軽く掲げた。
「美味い」
「…………ん。おめでとう、頭」
(うまれてきてくれて、私といっしょにいてくれて、ありがとう)
▼【君に誓って】
◇ロー→主←キッド「キャプテーン、ユースタスの野郎がこっちに向かってきましたよー!」
「落とせ」
「即答ッスか。逃げた方がいいと思うッスよー」
「私もキャスの意見に賛成です……うわわっ」
「トラファルガー! 今日こそこいつを持ち帰るからな」
「"ROOM" シャンブルス!
さっさと帰れ、ユースタス屋! これは俺のだ!」
(助けてペンギ――ン!)
(断る。早く中入れー。船が壊れる前に海に逃げるぞ)
君に誓って、君を守るよ
▼【骨!】
◇ブルック「………牛乳嫌い…」
「ヨホホホホ由々しき言葉が聞こえてきましたねぇ。
牛乳は大事ですよ! みてください、この骨太! あ、私」
「骨しかないね」
「…………ヨホホホホホ!
死んで骨だけブルックです!」
(牛乳は大事なんですよ)
(いちご牛乳で摂るからいーの)
▼【水嫌いのワニさん】
◇クロコダイル「はい」
「なんだこれは」
「水着です。クロコダイル様用の」
「絶対に行かないからな。行くならオールサンデーと行け」
「クロコダイル様と行きたいんですよ!
暑いですよ、ここ! ほら私の水着! 素敵ですよー?」
「クハハハ、谷間もないやつが何言ってやがる」
「どこ見ているんですか!
あー、逃げないで下さい! 水ぶっかけますよ!」
(海行きましょうよー、ねー)