▼【風に揺らめかせて】
◇キッド「おい」
「なーにー、キッドの頭ぁー」
「そんな所でサボってるな。降りて来い」
「頭もサボってるじゃないですか」
「降りて来いって言ってるだろ。あと下着見えてる」
(音速で降りてきたあいつは顔を真っ赤にして回し蹴りしてきやがった)
(また下着が見えたことは言わなかった)
▼【君まで、あと】
◇ルフィ貴方との距離まであと30cm。
「ルフィーっ、何か釣れたの?」
「……まだだけど。…絶対釣る! 待ってろよ、晩飯!」
「あはは、頑張って」
「ん? お前、今日いい匂いするな」
縮まる15cm。
「ぇ、えっ? あ、さ、さっきサンジのとこでつまみ食いしちゃったから、それかな?」
「えー!? ずりぃーよーッ。はらへったー…」
「あははは
早く釣り上げなってば」
(時々、急に近付く距離にドキドキ)
▼【マイペースに】
◇ロー「きゃーぷてん! 今日はお天気いいですよー。甲板行きませんかー?」
「何でわざわざ日を浴びにいくんだ。室内でいい」
「外でひなたぼっこしながらの読書もいいですよー」
「別に俺はいい。ベポ連れていけばいいだろう」
「んー、珈琲いれるんで行きましょーよ。
私、キャプテンと一緒がいいんですー。ねーねー」
「……わかったから絡み付くな、読書の間は静かにしていろよ」
「はーい」
(マイペースな彼女に引かれ、そして今日もひなたぼっこ)
▼【のんあるのんある♪】
◇キッド「かーしらっ、ねぇ、カクテル飲む?」
「カクテル? んな甘ぇの飲まねぇよ」
「うん、そういうと思った。でも飲んでみて。ノンアルコールカクテル」
「それは酒って言わねぇよ、ジュースだろソレ」
「でも頭にノンアルコールカクテル飲んでみて貰いたくて。
他意はないよ? うん。のんある気分♪」
「なんだそれ」
(CMに閣下が出てたとかは全く関係ないし、他意はないんだよ!)
▼【喧嘩しちゃる!】
◇キッド海賊団「素直になればいいだろう。俺達の迷惑も考えてくれ」
「いやよ。私、絶対悪くないもん」
「悪くても悪くなくても謝ってこい。
キッドの奴、最近、機嫌悪すぎて俺達に当たってるんだ」
「だってキッドの怒りの原因に腹立つもん」
「…何だったんだ? 喧嘩の原因は」
「嫉妬。私がキラーや男の人とお話するからですって!」
(キッド、お前が悪い!
9割男が船に乗っているんだから話さずには過ごせないだろう!)
(うっせー ムカつくんだよ)
▼【お昼寝】
◇ロー甲板でキャプテンがベポのお腹でお昼寝していました。
このままじゃ2人とも風邪ひいちゃう! と私は掛布を2人に掛けてあげました。
暫くキャプテンの寝顔を見ていると彼の目がゆっくりと開きました。
「おはようございます。キャプテン」
「…………もう1度寝る。…来い」
「あいあいキャプテン」
キャプテンの腕の中で私もこれからお昼寝です。
(二度寝は抱きまくら付き)
▼【キオク】(実写)
◇サウンドウェーブ「来てくれたんだー。まったくまったく暇してたよー。何日ぶりー? 2週間ぐらい?」
「……以前俺が来たのは23日前だ。3週間は前になる。それに、ここに来たのはディランが顔を出せと煩いからだ」
「そうだったっけ、覚えてないや。というより、とっても細かいよ、サウンドウェーブ。
人間はそんなところまで覚えてられないのよー?」
開き直る彼女を見て、呆れる。人間とはなんと面倒な生き物なのだろうか。
記憶域が狭く、数年ごときで物事を忘れやがって。人間は見たもの全てを意識しない限り1時間経つと50%忘れ、1週間経つと70%も忘れてしまうのだという。
記憶中枢に酷いダメージがない限りは『忘れる』という機能のついていない、何万年も生き、記憶を保留する俺達からすれば、それは人間の弱さを垣間見るようで。
あっけらんと楽しげに笑った彼女は何も思わないのだろうか。
過労で衰弱していけば、記憶はさらに忘却を進めるのだという。記憶は失われる。
そうやって、いつかは、俺達のことなど。
「覚えてられないなぁ」
白い白い病室で微笑みを浮かべた少女は、いつまで俺の存在をその脳に刻んでいられるのだろうか。
(俺のブレインは君で埋まっているというのに)
▼【探究心?】(実写)
◇ラチェット「無理無理絶対無理! まずもってそれは口には入らない!」
「無理と言われるとチャレンジしたくなるものだろう。
大丈夫だ。ここ数年で人間サイズの細やかな作業は、多分ほぼ完璧だ」
「『多分ほぼ』って確証なさすぎじゃないですか! 無理なんですって!」
「大丈夫。大丈夫」
(何を騒いでる?)
(レノックス大佐! ラチェットが私の虫歯を治療してみたいって!)
(虫歯菌を削ればいいんだろう?)
(無理だラチェット! やめておけ!)
▼【特別】(実写)
◇スタスク「この前。空を飛び回りたくて、でも運悪く貴方がご不在だったんで、代わりにF-22に乗せていただいたんです」
「俺がいたって乗せてやらんけどな」
「そしたら酷く酔ってしまって。
やっぱり、人が動かしている以上、トランスフォーマー達みたいな安定性は得られないんですね。流石、地球のものよりも遥かに高等なだけあります」
「………もう1度空を飛ぶ気は?」
「ふふ。今日はサービスいいんですね」
「今日だけだ」
(次、くるくるまわってください! 宙返りです!)
(また酔うぞ)
▼【偉いね】(実写)
◇オプティマス ※TF4「……オプティマスって偉いね」
小さな身体。彼女の細い腕にはNESTという腕章がついていた。
私と視線を合わせるために、2階の手すりで頬杖をつきながら彼女は淋しげに微笑んでいた。
「人間を護ってくれるのはとても嬉しい。でも、貴方自身のことを考えてもいいのよ」
「と、いうと?」
「『人間を護る』ということを義務にしなくてもいいってこと。
……人間を見捨てたっていいのよ」
「それは出来ない」
私がすぐさまそう答えると、彼女はまた淋しげに笑うのだ。
「だから、貴方を偉いと思うのよ」
「人間を護るのはこれで最後にしよう」
私はケイドにそう告げる。ブレインに刻まれているのは以前淋しげに笑った彼女の言葉。
私は人間を護ってきた。だか、今、私の隣に彼女はいない。サムもレノックスも。
親しかった者達との同盟は強制的に破棄されてしまった。
ケイドはショックを受けた顔をしていた。
やめてくれ。私は偉くなど無いのだから。
(英雄の時代が変わり、彼は犯罪者になった)