【放課後補習は恋愛フラグ】(ファイ)

放課後、好きな子と、しかも2人きりで、勉強を見てあげるだなんて、これは恋愛フラグだよねー。

「先生、ここ、どう変化するんですか?」
「んとねー、これは気化してー」

でもこれは本気で勉強会かな。


†††


マリアちゃんはさっきから真剣にノートを纏めたり、プリントを解いたりして机に向かっている。

俺はたまに質問に答えるぐらい。
マリアちゃんは頭いいからねぇ。

頭いいマリアちゃんが放課後教えて下さいって俺に言ってきたから、少し期待した俺。あぁ切ない。

そりゃあ、真面目なマリアちゃんは俺のことはただの先生だと思っているんだろうなぁー。

静かな教室にカリカリとペンを走らせる音が続く。

俺とマリアちゃんはくっつけた席に座りながら、マリアちゃんは勉強。俺は仕方ないから化学の教科書でも眺めていた。

でも、マリアちゃんと2人って、あまりないから、よかったかなー。

のんびりと流れる時間。

気がついたらペンを走らせる音が聞こえなくなっていた。
マリアちゃんを見ると、机に伏して居眠り?

「マリアちゃん」
「んー…」

軽く揺さぶって見るけど、疲れていたのかな。マリアちゃんが目を覚ますことはない。
溜め息をつきながらも、俺はマリアちゃんの寝顔を見ていた。

あー、幸せー。じゃなくて。

「マリアちゃん、ノート見せてねー」

いい先生として、頑張ろう。うん、そうしよう。

マリアちゃんのノートを見ていく。
綺麗に整った字にマリアちゃんの性格が出ている。

問題は間違っていないし、あ、復習も予習も完璧。
これ俺がついていなくても大丈夫でしょー。

パラパラとめくっていると、ノートの端に落書きみたいなものを見つけた。

それを見て俺の頬が緩む。

『マリア・D・フローライト』

これって。あれだよね。マリアちゃんがもし、俺とお嫁さんになったら、って奴だよねぇ。

緩んだ頬のまま、眠っているマリアちゃんをもう1回見つめる。
幸せそうに寝ているマリアちゃん。

これは期待してもいいよね。

やっぱり恋愛フラグは立っていたんだよね!

「マリアちゃん、早く起きないかなぁー」

マリアちゃんが起きたら、俺はマリアちゃんに言うことができちゃったなぁ。

先生と生徒でも、いいのかな。マリアちゃんは許してくれるのかな。

俺はノートにかかれた文字をなぞる。
『マリア・D・フローライト』の文字の下に俺はボールペンで書き足して、ノートを閉じた。

閉じたノートは寝ているマリアちゃんの側に置いた。

思わず笑みを浮かべながら、今度はマリアちゃんの顔を堪能することにした。


起きたマリアちゃんのぱっちりした目が俺を真っ直ぐ見ていて、俺は大満足。

「ねぇ、マリアちゃん。
 俺、マリアのこと――」


(放課後補習は恋愛フラグ)

『マリア・D・フローライト』
『I love you.ファイ・D・フローライト』


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