リアは魔法薬学の授業が1番好きで、そして1番嫌いだった。
魔法薬学が得意なセブルスと調合するのは楽しかったし、リア自身も得意だった。
だが、この授業の大抵はグリフィンドールとの合同授業だったのだ。
グリフィンドールとスリザリンの間の壁は大きい。リアは溜め息を静かに吐いた。
今日も授業が開始する。
リアは静かに教室を見回したあと、珍しくリリー・エバンズが1人で席に座っているのを見つけた。
「……ねぇ、彼女、どうかしたのかしら。いつも友人といたわよね」
リアがセブルスに問うと、セブルスもそこでリリーを見た。
変わらずリリーは1人で座っている。セブルスは興味がなさそうに答えた。
「休み、か何かじゃないか?」
「今日も、2人1組で調合するわよね」
「あぁ。……リア、何、考えてる?」
広げた荷物を片付けはじめたリアの手をセブルスが掴んだ。
リアは頬を膨らましながら、悪戯に笑った。
頬を染め始めるセブルスを見ていると、リアは楽しくて仕方がない。
「もういや。私、セブルスと喧嘩したの。もうセブルスと一緒に調合なんかしていられないわ。
じゃあね、ばいばい」
「リア、待て。待てって」
「ここまでして彼女を誘わなかったら本当に絶交するわよ」
小さく囁いたリアに、セブルスの頬がさらに赤く染まった。
彼女はニコニコとセブルスの肩を応援するように叩く。
そして、初めて授業でセブルスと遠く離れた席に座った。
暫く逡巡していたセブルスだったが、1人でいたリリーに話し掛けにいったのを見て、リアは満面の笑顔を浮かべていた。
(It's the coolest thing I've done in a long time.(こんなに楽しいのは久しぶり))
あなたの幸せが私の楽しみなの