「リアさん! お帰りなさい。ホグワーツは楽しかったですか?」
「久しぶり。レギュ! とっても楽しかったわよ」
シリウスの弟であるレギュラス・ブラックはリアと仲がよかった。
広い庭でレギュラスはリアの姿を見つけ、声をかけた。姉のようなリアに、レギュラスは尊敬の念も抱いていた。
振り向いたリアはレギュラスの身体を真正面から抱きしめる。
2つ年下のレギュラスはまだリアよりも背が低く、リアの身体に隠れた。
顔を埋めたレギュラスが頬を膨らます。
「リアさん、僕を子供扱いしてません?」
「ふふ。そんなことないわよ?
小さくて可愛いなぁとは思うけど」
「すぐ追い抜かしますって」
「わかってるわよ。
だから、楽しませて。私より小さくて可愛いレギュラスを。この貴重な時間を」
レギュラスの頭に手を置いたリアがにこにこと笑う。楽しげな笑みにレギュラスの頬も緩んだ。
「早く僕もホグワーツに行きたいです」
「2年なんてすぐよ。
………レギュはどの寮に行くのかしらねぇ」
静かに微笑むリアに、レギュラスはまっすぐにリアを見つめた。
シリウスに似た、グレーの瞳でリアを見つめる。
「僕はリアさんと同じスリザリンに行きますよ。
………兄さんとは、同じにはなりません」
まっすぐに答えるレギュラスに、リアは寂しげに彼の頬へと手を伸ばした。
優しく頬を撫でていると、レギュラスが静かに答えた。
「…リアさんに、これ以上辛い思いはさせません」
「辛くなんか、ないわ」
反らした視線をレギュラスは見逃さず、小さく俯いた。
(Please don't hold back, tell me.(遠慮しないで僕に言ってください))
貴方の支えになりたいんです。