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「今からボンゴレ式ロシアンルーレットをするぞ」
『はっ!?』
唐突なリボーンの言葉に、一同呆然。
ーーーことは数分前。
そろそろお昼にしよう、というときにリボーンが部屋に入ってきた。
そのときに部屋には俺と山本、隼人、姫がいて、4人でいるのが珍しいな、という話になった。
それで本当は珍しくボンゴレの屋敷に守護者全員いる、という話をリボーンにすると、ニヤリ、と怪しげな笑み。
嫌な予感と共に言われた言葉が、さっきのアレだ。
とりあえず全員集めろ、と言われて集めてみたが……
「何なの、これ。姫、お茶」
「姫を使わないでくださいよ、雲雀さん」
「うるさいよ」
「クフフ…なら、姫、僕には紅茶を」
「「黙れ」」
「クフン…」
ただのカオスでしかない。
お兄さんは久しぶりに会った(らしい)姫との再会に騒ぐし、ランボは姫を口説きかけてリボーンに泣かされてるし……
もう何なんだよ、と久しぶりに頭を抱えたくなったが、とりあえず姫が絡まれることを阻止しておく。(特に雲雀さんと骸)
ていうか何でこんなに守護者みんないるんだよ!仕事しろ!
この状況を作り出したリボーンは優雅にエスプレッソを飲んでいるというのもありえない。
いや、発言者、進めろよ!
そんなツッコミが聞こえたのか、リボーンはゆっくりと立ち上がった。
ーーーで、今にいたる。
「リボーン、中学のときにしたあの死ぬ気弾が入ったやつをするんじゃ…」
「ちげーぞ。今回はこれだ」
いつの間に用意したのかカートを隠していた布を取り去ってみせたのは…大量のシュークリーム。
見た目は全て美味しそうなシューだが……まさか。
嫌な予感しかしなくて隼人を呼ぶ。
「一つ食べて」
「(毒味っスかー!!)……わ、わかりました!」
意を決して、一口。
「ほげーっ!…がくっ」
「は、隼人様!」
一口で食べた瞬間、隼人は泡をふいて気絶した。
あの反応…恐らくビアンキがまた新しく作ったポイズンクッキングの技なんだろう。
隼人が食べたシューからはいつも見える毒々しい煙や虫は全く見えなかった。
…てことは、見た目にわからないように進化したってことか?
しかもリボーンが言い出したってことは、
「食べられないからって俺らまで巻き込むなよな…!」
「仕方ねーだろ。誰かが間違えて普通のシュークリーム混ぜちまったんだ。
それに女が作ってくれたモンを捨てるなんざマフィアの男がすることじゃねぇだろ?」
「(姫なら兎も角ビアンキじゃ死ぬっての)」
「そうだよね、リボーン!ちゃんと食べてあげよう」
「姫、今の見てた!?食べたら死ぬよ!?」
「大丈夫です、綱吉!きっと隼人様はお姉さまの作られたお菓子の美味しさのあまり気絶なさったんです」
「どういう解釈ー!?」
どうやらこのシュークリームの一部がビアンキによって作られたことを説明されたらしい。
……と、いうわけで命懸けのロシアンルーレット、スタート!
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