最低男最終手段に出る(プロポーズ)(え?飛躍しすぎ?)ギャグVer



飽きられた、ということに少しだけ胸は痛むが、冷たくしてきた自業自得だとも思う。

…これからは少しだけ、優しく……


―――スパンッ!!



「姫、俺と夫婦になってくれ」

「…ん?」



いい音を立てて襖をあけられたかと思えば、第一声があれだ。私が聞き返すのも無理はないと思う。
なのに、どういう解釈なのか犯人であるリクオさまは「“ん?”それはうん、という意味でいいよな」なんて言い出す。
いやいや、聞き返しただけです、と言い返したいが、どこからつっこめばいいのかわからずに頭を抱える。
とりあえず、



「リクオ様、女の子の部屋に入るときくらいノックしましょう…」

「伴侶の部屋に入るのにノックがいるのかい?」

「いります。ていうかまだ伴侶じゃないし、」

「まだってぇことはこれからなる予定って考えていいんだな?」

「いや、言葉のあやです。…じゃなくて…!もう!どこからつっこめばいいの!?リクオ様、夫婦ってどういう意味か知ってますか!?」

「あぁ。一生愛する女ってことだろ?」

「…っ、そ、うです…!だから、」

「姫、オレはあんたに本気で惚れてる。だから、俺と一生いてくれ」



あまりにも、真剣に…真っ直ぐ手を差し伸べられたから、冗談で返すことはできなかった。

なんで…私に、飽きたのでは、ないのですか…?

私は……―――この手を、とって、いいのですか…?



「…後悔しても、知りませんよ」

「しねぇし、させねぇさ」



自信満々に笑うリクオ様に、私は少しだけ笑うとそっとリクオ様の手に自分の手を重ねた。



「私を惚れさせた責任、とってくださいね」

「…っ…あぁ、任せな」



嬉しそうに微笑んだリクオ様に腕を引かれて、そのまま抱きしめられる。
優しく髪を梳かれて、ゆっくりと顔が近づいてきたから、私はそっと瞳を閉じたのだった。




シーソーゲーム


「…やべぇな…」
「え…?」
「今すぐ抱きてぇ」
「本当頭の中どうなってるんですか!雰囲気台無しですよ!」


こんな終わり方もありかな、と。笑
どうしてもギャグチックに終わる方も書きたかった。


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