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恭弥が行ってしまった後、私も屋上へ駆け出す。
ただ、ただ、感情がぐしゃぐしゃで、気持ちに整理が出来なかった。


可愛い女の子だった。まるでお人形さんみたいで、誰もが可愛いって言ってくれるような子。

それに……本当に、恭弥が好きって、顔してた……


バンッという音と共に乱暴にドアをあけて、大きな大空の下に出る。
はぁはぁ、と走ってきたから息が切れたけど、屋上に吹き抜ける風が心地よく感じた。

その気持ちよさに思わず………




「…っ恭弥のバカ―――!」




叫んだ。思いっきり。


何よ、僕もだ、って何!?逢いたかったってどういうことなの!?
私の他にも彼女がいたっていうことー!?
信じられない!恭弥が二股してたなんてありえない!!
大体、何で私が行ってあげてって言って本当に行っちゃうわけ!?
ありえないでしょ!本当は…本当はっ行って欲しくなかったに決まってるのにー!

この鈍感!恭弥のバカ!!



「…でもっ………一番バカは…私だ……っ」



かしゃん、とおでこにフェンスの冷たさが伝わる。

わかってる……何で、あそこで素直に行かないでって、言えなかったんだろう……
もし、引き留めてたら…ううん、どういう関係?って、私より彼女が好き?って聞いていれば、こんな風に一人、叫ばなくてもよかったのに……

わかっていたけど…なんだか、それは醜い気がした。何故だかわからない。

まるで幼馴染の彼女に私が嫉妬しているみたいで…汚い感情すぎて、言葉に出せなかった。
じわり、と目頭が熱くなってぎゅうっとフェンスを握り締めると、



「美瑠ちゃん…?」

「あ……ツナ……」



振り向くと苦笑しているツナがいた。
慌てて涙を拭うと私も小さく苦笑を浮かべる。

さっき、校門の前にツナ達もいたから……多分、さっきの見られていたはず。


ちょっとだけ恥ずかしいな……

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