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静かに泣き始めた美瑠を抱き締めながら、僕の心情は怒りと悲しみ、美瑠への愛しさが入り交じっていた。
美瑠という存在がいながら他に女を作った、だと…?
ふざけているのだろうか、雲雀恭弥。
美瑠以上に愛しく想える女ができるはずがないのに。
僕が…僕が、幼い頃からずっと好きな美瑠をこんなに傷つけて……
僕がどんなに望んでも手に入らない、美瑠の心を手にしておきながら、他の女を好きになった?
何度も美瑠が僕に振り向いてくれることを願った。
美瑠さえ僕を好きになってくれれば…あとは何もいらない。
それなのに…心から愛おしいと思える、美瑠を……っ傷つけるなど……!!
……殺しても殺しても足りないくらい、憎い…っ!
僕なら……っ僕なら、絶対に、傷つけたりしない。
一生をかけて、美瑠をすべてのものから守ってみせるのに。
そのためなら、あの復讐者のところからも出てみせるのに。
どうして…どうして、僕ではダメなんだろう……
この気持ちは、誰よりも大きいと想っているのに……
……そう聞けないのは、美瑠の返事がわかっていて、美瑠を困らせることをわかっているから。
きっと僕が美瑠が好きだと言えば、美瑠はまた悲しむだろう。
…悔しいが、美瑠の愛した人間はあの雲雀恭弥一人なのだから。
だから、美瑠は僕に「ごめんね」と謝って…哀しそうに笑う。
自分が悪い、とずっと必要以上に責めて。
そんなこと……僕が耐えられなかった。
自分の気持ちを伝えるのは簡単。だけど…その後のことを考えると、できなかった。
僕の本当の望みは……美瑠の、誰をも元気、勇気づける、あの日だまりのような笑顔なのだから。
―――だから。
僕は、僕の心の中だけで美瑠を好きでいます。
そして……僕は僕のやり方で美瑠、の笑顔を取り戻してみせます。
…例え、それが辛い道だとしても……今更、ですしね。
今だけは……誰よりも強くて弱い、愛しい美瑠の涙を受け止めよう。
(自分の胸の軋みなど、無視して)
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