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心地のいい風が冷たくなったのを感じて目を開ければ限りない青が広がる。


あぁ…ここ、屋上、だ……夢から覚めたんだね。

腕時計を見てみればすでにその針は12時を過ぎていて、いつの間にかお昼。

う、うわー……まさか、お昼まで泣き疲れて寝るなんて……

持っていたコンパクトミラーで自分の顔を確認してみると風が冷やしてくれていたからか目は腫れていなかった。
目もあまり赤くないし……泣いたようには見えない。

泣いたとわかったらきっと…ツナ達が心配するから。

よかった、と安堵の溜息をつくと見知った気配がこっちに向かってくるのがわかった。

お昼休みになったからだ、と立ち上がって、制服を整える。
大丈夫、わからない、と呟いて放たれたドアを見つめていれば…



「本当にどうしちゃった……美瑠ちゃん!?」

「「美瑠!?」」

「ちゃお!」



ニコリ、と笑って何もなかったように挨拶する。
やっぱりツナ達だった、と予想通りの人に安心した。

三人は私を見つけるとすぐに駆け寄ってきてくれて、その表情から心配をかけてしまったことがわかる。



「てめっ!一体どこに行ってたんだよ!」

「え?ずっとここにいたよ?」

「まじでー!?じゃ、応接室には!?」

「……行ってないよ!」

「嘘」

「え…」



思わず図星だから肩がビクリ、と震えてしまった。

恐る恐るその声の発生者…ツナを見やる。
ツナは、とても…怖いくらい真剣な眼差しで私を見つめていた。

琥珀色の瞳が……私の嘘なんて簡単に見抜いているみたい……

これも超直感なのかな、と諦めて息をつき、苦笑を漏らした。



「ごめん、行ってきたよ」

「…なら、アイツにも会ったのか?」



武の言う“アイツ”とはきっと歌愛ちゃんのことだろう。
うん、と頷くと隼人がチッと舌打ちした。

ツナは先程の瞳から私を心配するような色に変えていたから、三人の優しさ…


ううん、骸も含めて、みんなの優しさが心を温かくする。

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