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「…実はね、別れたの。私達」
「え…!?」
「別れたってどうことだよ!?」
「恭弥がくれた指輪、返したの。
歌愛ちゃんという新しい彼女がいるんだもの。…もう、必要ないでしょ?」
必要ないのは指輪ではなく“私”という存在。
そういう意味を含めば、ツナは目を見開き、隼人と武は哀しそうに目を伏せた。
あぁ、言い方がまた悪くなっちゃった。…本当、ダメだよね、私。
「これでこのお話は終わり!もう恭弥とは関係ないもの。
これからは一般学生としてツナをサポートするからね!」
よろしく!と笑顔で言ってみたけど、三人は哀しげな顔のままで。
本当は……そんな顔、させたくなかったのにな……
どこまでも、私ってうまく立ち回れない。
「(美瑠ちゃん……)」
「……腹減ったー!」
「「「は?」」」
突然の、しかものほほんとした武の叫びに三人して目を点にする。
あっけにとられていれば、武はさっきまでの顔なんてなかったようにニカッと笑った。
「美瑠も腹減っただろ?」
「う…うんっ!もうお腹すきまくりだよー」
「な、ならお昼食べよっか!」
「賛成です10代目!」
さっきまでの暗い空気なんてもうそこにはなかった。
さすが武……ごめんね、気を遣わせてしまったね。
でも…ありがとう。武の明るさに、救われたよ。
私はもう大丈夫だよ。これからも笑ってられる。…まだ、胸が痛いけど。
きっと……これからまた笑っていけるから。
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