4.3



さ、寒…!!冷たい!ていうか俺何してんのー!?

佐藤さんも突然のことだったからか目を真ん丸くして俺のことを見つめている。

あー絶対笑われる!バカにされる!
こうやってドジると絶対にみんな笑ってこういうんだ。…ダメツナって。

そう恥ずかしくて俺が顔を赤くすると佐藤さんは笑うどころか俺から目をそらしてポケットからハンカチを取り出して俺に差し出してくれた。



「大丈夫?風邪引くよ」

「え…あ、ありが、とう…」

「ごめん、今タオル持ってなくて」

「え!?いやいやむしろハンカチ貸してもらえただけでもありがたいし!佐藤さんが謝ることじゃないよ!ていうか俺こそありがとう!!」

「……ううん」



早口でしゃべってしまったからか、佐藤さんは少し間を空けて首を軽く横に振って俺からまた目をそらした。
怒らせた!?って思ったけれどよくよく見てみたら佐藤さんの頬が少しだけ赤くなっていた。

それになんだか雰囲気も柔らかくなって、なんていうか…照れてる…?
…もしかして、佐藤さんって無表情なんじゃなくて、表情が表に出にくいだけなんじゃないかな。
だって、本当に無関心な人だったらハンカチなんて俺に貸さないと思う。

そう思ったらなんだかさっきまで少し近寄りがたいと思っていた佐藤さんが急に近くに感じられて、もっと仲良くなりたいな、って思うようになった。


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