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「では、ドン・ボンゴレ。また今度のパーティーで」

「はい、楽しみにしています」



笑って握手をするとツナは獄寺君とともに車に入っていく。
私も一緒に車に乗ると、ツナがふぅと一息疲れたようなため息を吐いた。

…やはり慣れない会食にはとても気を遣うのだろう。

お疲れさま、と用意していたお水を渡すと「ありがとう」と小さな笑顔をこぼしてツナは水を受け取った。



「はぁ…緊張した…」

「でもうまくいきましたね」

「そうだといいけど…」

「十代目、どこか食べに行きますか?」

「いいね、隼人も一緒に行こう」

「いえ、自分はまだ仕事がありますので佐藤と一緒に行ってください」

「そっか…姫、いい?」

「はい。今日のスケジュールは終わっていますので」

「じゃあ決まり」



にっこり笑って、いきつけのお店の名前を口にする。
運転手はかしこまりました、と一言返事するとそちらへ向かってくれる。

ツナと一緒に食事に行くのは久しぶりだ。少しだけ嬉しくなる。

お店の前に辿り着くと賑やかな声がお店の中から聞こえてきた。
久しぶりの雰囲気に気分が上がっているとツナが楽しそうに店の中に入っていった。



「いらっしゃい!…おや、ツナヨシじゃないか!ボンジョルノー!」

「ボンジョルノ、ジェイ。2人なんだけど、いい?」

「もちろんだよ!好きな場所に座ってくれ!」

「ありがと。じゃあ姫、ここでいい?」

「うん」



窓の近くの二人席に座るとすぐに出てきたビール。
かんぱーい!という声とともに二人でビールに口をつけると爽やかな炭酸が喉を通っていく。

最初はあんまり得意じゃなかったけど、すっかり飲めるようになった。

店主であるジェイさんがいつものピザやおつまみを持ってきてくれる。
そう、このピザがおいしいんだよね。トロッとしたチーズがたまらないのだ。



「おいしい…っ」

「ほんと、姫はここのピザが好きだよね」

「うん。ここのピザは天才だと思う」

「ははっ!姫ちゃんは本当に嬉しいこと言ってくれるね〜!」

「ジェイさん、天才です」

「じゃあ姫ちゃんにワインサービスしちゃうぜ!」



おまちー!と持ってきてくれたワイン。しかもボトル。

いいのかな、と心配する私に「ジェイ、太っ腹だね」と笑うツナ。
いっぱい食べて、いっぱい飲めよ、とウィンクするジェイさんにお礼を言ってさらにお酒を進めていく。

おいしいお料理に、おいしいお酒。目の前には楽しそうに笑うツナ。


…なんか楽しいし、幸せ。そう思ったらいつも以上にワインが進んだ。


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