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「…姫、今日はいっぱい飲んでない?」
「ん?…んーん、いつもと、いっしょ、だよ」
「(なんか羅列も怪しいし…酔ってる?)」
ふわふわとする意識。
ツナは「ジェイ、帰るね」とお金を置くと立ち上がったから、私も一緒に立ち上がる。
…あ、れ…なんか、うまく立てない……
ふらりとする私の体をツナは優しく支えてくれる。
気分は悪くない?と心配してくれるツナにこくりと頷いた。
「ちょっと歩ける?」
「うんー」
と、頷いているがやはりふらふらする体。
そんな私にツナは「珍しいね」なんて笑って、私をおんぶしてくれた。
ツナの背中は予想以上に広くて、逞しくて、…温かい。安心、する。
涼しい夜風に目を細めてゆっくりと二人で歩いて帰る。
星がきれいだね、なんて話しながら歩く道はなんだかいつもより明るく感じた。
「ね、姫。今度一緒に出掛けない?」
「お出かけ?いいね、楽しそう」
「おいしいカフェができたんだって。近くの公園お散歩するのもいいね」
「久しぶりにバドミントンとかしたいなぁ」
「え、姫バドミントンするの?」
「うんー好きだよ。してくれる人が少ないだけで」
「言ってくれたらいつでもするのに」
「ありがとー」
あぁ、何だろう。なんだか普通に付き合ってるカップルみたいな会話だな。
…あ、そっか。私たち、付き合っているんだっけ……
付き合っているのに、手を繋いだことしかないなぁ…キスとか、しない。
…って、何考えているんだろう、私。やっぱり酔っぱらっているのかな。
「ねーツナ」
「んー?なぁに」
「ツナは、優しいねぇ」
「何、急に」
おかしそうに笑うツナに私も小さな笑みを浮かべる。
ツナの背に頬をくっつけるとダイレクトに伝わってくるツナの温かさ。
その温かさに目を瞑って、満たされていく気持ちに小さく息をついた。
「あったかい…」
「うん、オレも背中が温かい」
「…ありがとう、ツナ…ツナがいてくれるから、私、今の自分があると思う…」
「……、そっか」
「辛いときも、…こうやって幸せなときも、いつもツナがいてくれる……私、しあわせ…」
「…うん…オレも…」
幸せ、とツナの声を聞きながら私の意識は微睡んでいく。
穏やかで幸せな気持ちが私を満たしていくのを感じながら……
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