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私の相手は一体誰だ、と見てみれば、まさかの笹川先輩。

うわぁぁぁ…ただでさえ笹川先輩は同じ超接近型。
力じゃ絶対に勝てないから、スピードと頭で勝負しないと勝てない。

作戦を考えなければ、と思考を巡らせていると「姫―!!」と大声で叫ばれる。



「オレの相手が姫とは嬉しいぞ!!だが、お前は戦えるのか?」

「…えぇ、未熟ですがよろしくお願いします。笹川先輩」

「よしっ!!オレと拳の熱き友情を交わすぞ!!」



極限!!!と叫んでいる笹川先輩に小さな笑みを浮かべると対戦会場へと向かう。

私たちの前に山本君と獄寺君の戦いが行われていて、激しい戦闘音が響き渡っていた。
あぁどんどん修理代がかさんでいく、なんてことを考えていると恭弥が静かに入ってくるのが見えた。

その隣には、由里がいて、何となく目線を下げる。

どうやらルールはひざをついたら負け、というものらしい。
避けるために獄寺君がひざをついて、負けを宣言されているのを聞いた。あ、獄寺君がすごく悔しそうに叫んでる。

…なるほど、ひざをつかせるってそういうやり方もあるわけね。



「よっしゃ、次は姫と先輩だな」

「極限――!!!」

「…よろしくお願いします」



一礼して挨拶を交わすとすぐに、笹川先輩が一気に懐に入ってくる。

…っさすが笹川先輩…速い…!!かすりそうになった攻撃をぎりぎりで避けて、一歩後退し、トンファーを構える。

そんな隙も与えてくれないくらいラッシュが私を襲うけど、冷静に見極めて、それを避けていく。
高速ラッシュ(無数の武器が飛んでくる)はリボーンくんの訓練のおかげで上達している。
見切るのは難なくすることができた。そして、先輩は避けられれば避けられるほど、熱くなる。

そう、熱くなれば今みたいに大振りが来るはず…!!

予想は的中し、大振りがきた瞬間を狙って私も懐に入り、トンファーで鳩尾を打つと、すぐさま足を払う。
そうすれば笹川先輩は大きなけがもなく、ストン、とひざをついていた。



「勝者、姫!」

「おぉ、やるじゃねぇか姫!!」

「…笹川先輩、大丈夫ですか」

「ぬううう、もう一度だ、姫!!」

「先輩、ルールはルールっすよー」

「納得いか――ん!!」

「うぜぇ」



バキッとリボーンくんの強烈な蹴りが騒ぐ笹川先輩の鳩尾(あ、私をいれて二回目だ)に入り、笹川先輩はがっくりと意識を落とす。

あぁ、笹川先輩……せっかく私が怪我をしないようにしたのに、結局怪我してるし……

私までがっくし肩を落としていると「ねぇ」と声をかけられ、咄嗟に肩を揺らす。


かけられた声に間違えるはずがない。…恭弥、だ。

そっと振り向けば恭弥はなんだかとても楽しそうな表情で私を見つめていた。



「君もトンファーなの?」

「…はい」

「面白いね。僕の相手しなよ」

「雲雀さん、あなたの相手はディーノさんで、」

「やだ。僕は僕のしたい相手と戦うよ」



ツナがやんわりと止めてくれたけど、あの唯我独尊の雲雀恭弥が止まるはずもなく。
やだ、の一蹴。さらにはすでにやる気満々でトンファーを構えて私の前に立っている。

…これはもう戦いを受けるしかないのでは…?

仕方ない、と小さく息をついて挑戦を受けるという意味を込めて雲雀さんに一礼し、トンファーを構える。
ツナは「姫!」と焦っていたけど、恭弥は恐らく本気で戦いに来ないだろうと漠然と思った。

なぜなら恭弥は容赦ないけど、女の子には少しだけ優しいのだ。

アーデルハイトさんと戦うときも、アーデルさんにけがをさせないように注意していた。
一応恭弥にも女の子扱い、という意識はある。…さて、私に適応されるかはわからないが。


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