5.3



「ツナ、あなたもボンゴレファミリーに入っているの?」

「え!?い、いや、俺は…!」

「あぁ、ツナがボスだぞ」

「ボスになるなんて一言も言ってないだろ!!」

「ちなみに雲雀もボンゴレだぞ」

「…!!」



雲雀さんはただの先輩だってー!ていうかあの人が入るわけないだろ!

とかなんだかツナは叫んでいたけれど、リボーンの目は本気で何が何でも恭弥をボンゴレとやらに入れる気のようだった。

恭弥も入っている“ボンゴレファミリー”
よくわからないけれど、恭弥がいるなら、話は別。

先ほどまでの警戒心が自分でもうすれていくのがわかり、リボーンに真っ直ぐな視線を向ける。



「私も、入れて」

「姫!?」

「またファミリーゲットだな」



ニッと口の端をあげて私に笑いかけたリボーンにツナは何故か頭を抱えていたけれど、私は別に入ってよかったのではないかと思う。

確かによくもわからない集団に入ることは危険。
けれど、その集団にはツナがいて、…誰よりも信用している恭弥までもがいる。
あの恭弥が何でもかんでも色々なことに首を突っ込むような性格でないことは私が一番よく知っているといっても過言じゃない。
あぁ見えて恭弥は慎重な部分もあるし、確かに危ないことに自ら突っ込んでいくこともあるけれど、それで自分の身を滅ぼすような愚かな人でもない。

恭弥と、ツナがいるのなら大丈夫。


―――キーンコーンカーンコーン



「「あ」」

「お前ら揃って遅刻決定だな」

「しまったー!!ていうかどうしよー!」

「(…やってしまった)」



門の近くまでいくとやっぱり風紀委員が恐い顔をさらに恐くしながら遅刻者を取り締まっている。
その中に恭弥の姿が見えない、ということは今学校にはいないということかな。
少し逃げ腰になっているツナに覚悟を決めさせて門までいくと「遅刻者だな」と風紀の人に言われてしまう。
特に逆らうことがなければ無意味に暴力を振るわないし、私は初めての遅刻だと名簿を見てわかったのか軽い罰で済みそうだ。
ツナはすっごくびくびくしながら自分の名前を言っていて、その隣にはもうリボーンの姿はなかった。
まぁこれで恭弥がいたら咬み殺されていたのだし、咬み殺されないだけでもよかったのかもしれない。


そうホッとしたのもつかの間。


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