7.2



「あれ?珍しい組み合わせだね!」

「由里!」



何の集まり?と人見知りなんてまったく知らなそうな顔をして笑ってこっちにきたのは北條由里。この学校のマドンナ。
少し明るい髪の毛をふわりとカールしていていかにも女の子っぽい。うん、女の私から見ても可愛い。
ツナが先ほどと同じ説明をしていると案の定彼女も「幼馴染!?」とびっくりしていた。

そんなにびっくりすることでもないと思うけどな…何度も恭弥はこの教室に来ているし。



「仲がいいとは思ってたけど…幼馴染なんだねー」

「うん」

「あ、そうだ!姫も今度一緒に夏祭に行かない?」

「夏祭…並盛神社の?」

「うん!みんなで一緒に行こうと思うんだけど、どうかな?」



並盛神社のお祭りといえば毎年恭弥が仕切っているお祭りで、毎年恭弥と一緒に回っているものだ。

…今年は、どうなんだろう?
去年は風紀委員長としてシャバ代の回収があるからって少し遅い時間に軽く回ったんだっけ……

今年もきっとシャバ代の回収で忙しいかもしれない。…けど。



「ごめん、恭弥と行くと思う」

「そ、そっか…」



一緒に行きたい気持ちはもちろんある。

だってツナは恐らく恭弥以外にできた初めて友達だから。
でも、今の友達以上に恭弥が大切で、もしかしたら今年は一緒に回らないかもしれないけれど、今「一緒に行く」と言ってしまったら恭弥がもし誘ってくれたとき断らないといけなくなってしまう。

それだけは、絶対に嫌だった。

恭弥といける可能性は最後まで残しておきたい。たとえ、わずかな望みであっても。

本当にごめん、と謝ると「気にしないで」とやんわりツナに苦笑された。


- 21 -

*前次#


ページ:

back
ALICE+