12.2



「なんか、目が覚めて」

「ふぅん。折角僕が起こしてあげようと思って早く来たのに」

「恭弥の起こし方は優しくないから嫌」



前に学校に遅刻しそうになるまで寝ていたとき、ずかずかと私の部屋に入ってきて勢いよく布団をはがしてからぐいっと私のほっぺたを横に伸ばされたことを思い出す。
ぐいぐいと引っ張りながら「おきて」と言われるのは朝から痛いし、精神的ダメージが大きいし、すっごく嫌。

早く起きてよかった、と安堵していると「優しい方だよ」と言われたけどその言葉は聞かなかったことにした。



「でも、どうしたの?こんな朝早くから」

「うん、まぁ姫ならそういう反応だと思ってたよ」

「…?」

「出かけるよ。準備して」

「え」



出かける?っていうかどこに?え?

そんな混乱をよそに恭弥はマイペースにも「僕は待つの嫌いだから10分ね」とかいっていた。

…とりあえずそんなこと考えている余裕はなさそう。

すぐにしてくる、と言って私は朝から遅刻も気にする必要はないのに超スピードで準備したのだった。


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