14.2
「並中の生徒だよね?もうすでに授業は始まっているはずだよ」
「…並中の場所が、わからなくて……」
「……あぁ。君、もしかして新入生?」
「はい…」
「こっちだよ」
くるり、と背を向けて歩き出した彼に私は反応することができなくてぼんやりとその背を見つめていた。
こっちだよ、って言ったからもしかして案内してくれる…?
でも、並盛中学校ってたしかブレザーの学校だから、この人他校の人?
そんな思いがぐるぐる回っているとついてきていないことに気づいたのか彼は眉を顰めながら振り向いた。
「何、行かないの?」
「…行きます!」
何を考えたって無駄だ。彼は私を連れて行ってくれる、と言ってくれているのだからついていった方がいいだろう。
知らない人についていくな、とよく言うがこの人なら大丈夫なような気がした。
その人は何も無駄なことはしゃべることなくすたすた歩いていくから私はそれについていくので精一杯で。
少し早足になりながらも一生懸命その人についていくとだんだん見えてくる学校。
あぁ、もしかしてあれが並盛中学校…?
校門までくると「入学式」とかかれた看板が立っていて、真新しい制服をきた子たちが親と一緒に入っていくのが見えた。
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