18.3



「…ん…」




なんだかぼんやりする意識の中、僕は目の前にぼんやりと広がる白い天井にかすかな違和感を覚える。

あれ…なんで、天井が白くなってるんだろう…あの木目の天井じゃないって……
ここは一体どこ…ていうか今何時?早く行かないと学校始まるんだけど……

何度か瞬きをすると次第に視界もはっきりしてきて、自分の腕から何故か点滴のチューブが繋がっていることに首を傾げる。

どうして僕に点滴が…風邪でもこじらせたっけ…?いや、昨日まで健康体だったはずだけど……


……なんだか昨日のことがうまく思い出せない。
昨日は風紀の仕事してて、なんだか気分が乗らなくて早めに帰ってて、それで……、…それで?

あれ、僕どうしたんだっけ?

思い出そうとすればするほど頭が痛くなっていくのですぐさま思考を放棄する。


何か大切なことを忘れているような気もするんだけど……
そう、とっても大切な女の子がいて、…その子の名前は…あれ、顔、は…?


(何も、思い出せない)




「…あ、れ……雲雀、さん…?」

「……?誰?」

「よかった!気がつかれたんですね!」




混乱している僕の病室に知らない女の子が入ってきて、嬉しそうに駆け寄ってきた。
誰?という呟きが聞こえていなかったようでその女子は嬉しそうに笑いながら「あ!お医者様呼ばないと!」と言って一人で慌てながらナースコールを押していた。


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