20.3
「そういや、明後日夏祭りだな」
「おっ!確かに!」
何時に待ち合わせるか、なんて話しているとそういえば姫は前に「恭弥と一緒にいくと思う」と言って断られたことを思い出した。
…姫は、雲雀さんと一緒に行くのかな?
今の状況を考えるとそうとは考えにくいけど…でも、そう決め付けるのもよくないよな。
でもお祭りに行くのか聞くことは恐らく今の状況の理由に触れてしまうということ。
それはまずいよなぁ…でも、姫とは一緒に行きたいし、それに…今の姫の顔、どこか辛そうでみてられないというか……
うーん、と悩んでいるとその心の声が聞こえてしまったのかリボーンがみんなから見えないところで俺の背中を蹴り上げた。
まるで「しっかりしろダメツナ」と言われているようで、少しだけ背中を押された気がした。(すごく痛かったけどね!)
「姫!」
「…何?」
「あ、あのさっ!夏祭り、一緒に行かない!?………かなぁって、思ったんだ、けど…」
最後のほうはやっぱり勇気がなくなってしどろもどろになってしまったけれど、言いたいことが言えて少しホッとする。
山本も「いいな、それ!」と笑って同意してくれたから安心することもできた。
それと同時に姫の表情を見つめていると少しだけびっくりしたように、目を丸くしていた。
そして次第に少しだけ顔を赤くさせて俯きながら…ほんの小さくだけ、はにかんだ。
「…っ!」
「……行きたい」
「…あ、う、え、っと…!うん!!じゃあ一緒に行こう!!」
「姫と遊ぶの初めてなのな!楽しみだなー」
そうだね、と同意しながら何時にどこに集合か一緒に決めておく。
夏祭りに姫とも行けて完全に俺の心は舞い上がっていたのだった。
姫と雲雀さんの間に何があったのかはわからないが、少しでも姫が楽しいと思ってくれたらいいと思いながら。
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