21.2



俺も例外じゃなくてぼぉっと姫を見つめていると「すげぇ似合ってるぞ、姫。俺の愛人にならねぇか?」と姫の肩に乗ってリボーンが口説いていた。
それでようやく意識を戻ってくることができて「何言ってんだよ!」と言おうとすると姫が困ったように少しだけ眉をハの字にさせた。



「リボーンくん、気持ちは嬉しいけど私にはもったいないから遠慮しておくね」

「…やっぱりいい女だな」



いつでも俺のところにこいよ、と未だ口説くリボーンにもう一度怒ると姫が「そんなに怒ることないよ」と諌めてようやく俺に平常心が戻ってくる。

あぁもう、姫を好きって自覚してから余裕なさすぎだろ、俺…!

初めて会ったハルに姫を紹介してみんなでお祭りを回っていく。

チビたちが嬉しそうにあれが食べたいこれが食べたいと言い出して大変だけど、みんなと過ごす時間は楽しくて。
笑顔の絶えない俺たちの中で姫も穏やかに、微かに笑ってくれていた。

そのことにホッとしていると花火の時間が近づいてきていて人がだんだん多くなっていく。
多すぎて人に流されてきたから先に花火が見える穴場に行くことになった。



「…あ、私ジュース買ってからいくね」

「なら俺も一緒に買いに行くよ!」

「十代目、俺もい「じゃあ俺たちは先に行ってるのなー」



何すんだ、この野球バカ!とか罵りながら山本に引きずられていく獄寺君。
…あ、山本に気を使わせちゃったな。あとでお礼言っておかないと。

ジュース買いに行こう、と言って姫と一緒に屋台を回っていく。

チビたちに気を取られていてわからなかったけど、屋台を見ている姫の目はすごくきらきらしていた。
わかりにくいけど、姫すごく楽しそうだな。なんだか俺まで嬉しくなるっていうか……



「ツナ、ここでジュース買ってもいい?」

「う、うん!」



あ、危ない危ない!姫に見とれすぎてたー!

姫はジュースを売っている屋台に行ってオレンジジュースを買っている隣で俺もコーラを買っておく。

ちょっともったいないけど、みんなのところに戻るか。

そう二人とも踵を返した瞬間、後ろに立っていたのは、


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