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「今日は和食です、ボス」
「え、そうなの?イタリアンじゃなくて?」
「ディーノさまからのリクエストです。…よかったですね」
「うん、楽しみ。…姫も久しぶりの和食じゃない?」
「えぇ。本当に久しぶりです」
実は和食リクエストを聞いたとき、一番喜んだのは私に違いない。
だから近くにあるおいしい和食屋さんをいつも以上に真剣に選んだ。
車で飛ばしていくと、約束の時間より10分前に着くことができた。
先に入っていましょう、と中に入ると広がるのは純和風の旅館のような風景。
すごい、よく見つけたねと感心するツナに気合い入れましたから、と返す。
部屋に通されると綺麗な庭園を見つめていれば、ディーノさまがすぐに来た。
「よぉ、ツナ!お、姫も一緒か!」
「こんにちは、ディーノさん!」
「ディーノさま、お久しぶりです」
下げた頭をあげるとキラキラとした笑顔で私を見つめるディーノさま。
白馬の王子だと言う人もいるが、まさにその通りだとも思う。
「いつみても綺麗だよな、ツナの彼女」
「ディーノさん、姫を口説かないでください」
「ははっ!本当好きだよな。とりあえず腹減ったし、食おうぜ」
ディーノさんの一言で会食が始まる。
といっても、昔なじみの二人は友達のように楽しそうに話しているので会食らしくないが。
おいしい和食が出てきて、舌鼓を打っていると「本当おいしそうに食べるな」と感心されてしまった。
久しぶりの和食に感動しすぎてしまった……まさか、ディーノさまに指摘されるとは。
「かわいいよなぁ、姫」
「だから、」
「口説いてねぇって!ツナは姫のことになると余裕がなくなるよな」
「余計なお世話ですよ…」
「んな拗ねるなって。そういや、姫ってリボーンに教えてもらってんだよな?」
「はい。無理を言って教えていただいています」
「じゃあ、姫もオレにとって妹弟子ってことだ!」
「それ言うとオレにとってもですけど」
「お、そうだな!リボーンの指導はどうだ?やっぱり厳しいか?」
「えぇ、ですがとても勉強になります」
「べ、勉強になる…」
なぜか微妙な顔をされた。しかも二人して。私は本当にそう思っているのに。
リボーンくんの指導はどこまでも合理的で、わかりやすい。
そのことを説明すると「なんで俺たちの修業とは全然違うんだ!」と驚かれてしまった。
聞くところによると死ぬ気弾を大量に撃たれて修業したとか山奥に放り込まれたとか想像を超えた修業ばかり。
やっぱりボスを育成するのとただの護身術を教えるのでは違うのですね、と感心していると「ただ単に女に優しいからじゃないかな…」と呟かれたのだった。
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