「鈴…」


まさかエクソシストだったなんて……
引き留められなかった自分に悪態をつきそうになる。

自分の記憶よりより綺麗になってた……
声も高くなっていたし、あの頃の気持ちが鮮明に思い出される。

やっぱりオレは…鈴のこと……


そしてふとさっきまで一緒にいた新人のことを思い出した。



「(あいつ…大丈夫なのか…?)」



相手はレベル3。新人が勝てる相手じゃねぇ。
…しょうがねぇな。鈴のことも気になるがレベル3も気になるからな……

そう思い立ち神田が腰を浮かせると「神田さん!」という聖の声。



「なっ!?」


あいつ…レベル3を破壊できたのか!?

そんな心配もよそに聖は心配そうな顔で駆け寄る。



「大丈夫ですか神田さん!お怪我は!?」

「っ!!バカかてめぇはっっ!!」

「…!?」

「勝手に行動しやがってっ!!
しかもレベル3を新人一人で相手しやがって!!
死んだらどうすんだっっ!!!!」


なんでこんなに必死にコイツのこと怒鳴ってんだ?
コイツが死のうとどうなろうと関係ねぇのに…オレらしくねぇ……


聖は純粋にびっくりした。
これ以上ないくらい怒鳴る神田に。まさか、怒鳴られるとは思っていなかったのだ。



「…すみま…せん…」



しゅんと俯く。

怒鳴られてではない。
心配させたことに聖は罪悪感を感じていたのだ。


そんな聖の様子に神田は再び胸を締め付けられていた。

まただ…アイツが哀しそうな顔をするとオレの胸が締め付けられる……
まだ気持ちがわからない神田には訳の分からない感情に苛々しか残らなかった。



「ちっ!勝手な行動すんな!帰んぞ!!」

「…はい…」


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