――――外


「てめぇフード目深くかぶってて怪しすぎだろ」


黒髪パッツン神田ポニーこと神田ユウはアクマ(かもしれない)と判断された少女を睨んだ。
―――普通の人間なら腰を抜かすほどの殺気を込めて。


「(ユウ…!?)」


そして、殺気を向けられた聖本人はというと……出てきた彼の姿にフードの奥で驚きから目を見開いていた。

やっと会えた……
師匠からは聞いていたけど本当にエクソシストだったなんて…と。

嬉しさで一杯になったが、反対に殺気を向けられ困惑する。



「あの……私は本当に普通の人間(だと思います)です」

「中身を見ればわかることだ」

「それじゃ私、死んじゃうんじゃ……?」



そんなことを考えていると神田の姿が消え、後ろから鋭い殺気。
咄嗟に本能に任せてその場から下がるとそこには地面に刀を突き刺している神田の姿が。
後少し遅かったら、と想像しそうになった頭を振るとゆっくり神田は地面から刀を引き抜いた。


「アクマのくせにやるな……」

「アクマじゃありません…!」

「神田、やめろ!私の愛弟子に傷1つつけてみろ……神田のその髪をさらにぱっつんにしてやる!」


パッツンにするって…確かにちょっと昔からパッツンですけど…
それにユウも怒らないんですね、とツッコミ所満載な元帥と神田に内心、聖は苦笑した。

神田はゴーレムから聞こえてきた声がクラウド元帥だと気づいたのか怪訝そうに眉を顰める。



「その声はクラウド元帥…?どういうことだ?」

「私はクラウド元帥の弟子です」

「フン……信じられるかよ」



元帥の言葉という聖がただの新入りである何よりの証拠があるにも拘らず、神田はまだ殺気を放ち続ける。

そんな神田に聖は変わりませんね、と小さく笑った。



「師匠、私まだ殺気を向けられているのですが…どうすれば?」


どうすれば?の意味。

それは
『無視すべきか』
それとも

『お応えしてあげるか』だ。


「(可愛い)聖にそんなことさせられん!」

「でも相手は……」


殺る気満々ですよ?

緊迫した状況だったが一瞬のうちに神田が攻撃をしかけてきた。
聖は『お応えすべき』と判断したようで無駄のない動きで神田の攻撃を流れるようにかわす。

その様子に思わず元帥は呟いた。



「…危険だ…」

「聖ちゃんがですか?大丈夫だと思いますけど…」

「違う」

「…?」

「神田が危ないんだ」

「!?」


その言葉が信じれるのはこの後すぐのことだった。

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