生温い関係に終止符を。



「つーくーん!」

「うるさい」



うるさいって何よ、年上に向かって!なんて怒ったように言うけど顔が全然怒ってない姫に小さく笑みを浮かべる。
この優しすぎる幼なじみは俺の二つ年上の先輩。
まぁ精神年齢は言わずもがな俺の方が上だと思うけど。
幼い頃は年齢とか関係なかったからあんまり気にしてなかったけど、小学生になって初めて彼女が違う学年の女子と楽しそうに笑っているのをみて、違う学年であることを実感し悔しかった覚えがある。

今は別にそんなことどうでもいい、なんて思ってる…はずなく。
やっぱりこの二つという歳の差に大きな壁があるように感じる。

…とは言いながら今でもこうやって一緒に登校したりするし、姫との仲は変わらないから諦めてはいるけど。



「そういえば聞いたわよー。女の子、またフッたんだって?」



しかも超可愛い子って聞いたわよ!もったいない!
ていうかもうちょっと優しく諦めさせる方法もあるでしょー
眼中にないとか言ったらしいじゃない。

なんて言う姫にいらっとしてしまう。

この鈍感少し黙れ!昔から俺は姫しか見てないんだよ!
それくらい察しろよ!察せないから何時までも姫だって色んなやつに告白されるんだろ!



「じゃあ、オッケーしてよかったのかよ」

「え、」

「そういう意味だろ?」



試すような視線を向けると姫は困ったように眉をハの字にしてこちらを見ていた。
うーん、と少し悲しそうに考え込む姫にちょっと言いすぎたかな、と思ったが今更ひくにひけず。

ていうかこれで「ツッくんが好きならいい」とか言われたら俺立ち直れないんだけど…!
つーかそれ一番言われそうじゃん!



「…なんか、嫌かも」

「え、」



思わず、驚き。
え、嫌?嫌って言った?あの姫が?

−−−あぁくそ、



「…姫じゃないとオッケーしない」

「…っ!」



好きだよ。ずっと、姫だけが。




生温い関係に終止符を。

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