「駄目レロろーとタマ」



人形やかわいい蝋燭が浮かぶ中、エクソシストのコートを着て椅子に座っているロードとそわそわしているカボチャの傘――――レロが浮かんでいる。

レティシアは部屋の端っこでただ傍観しているだけ。
ミランダが杭に打ち付けられたときはかなりキレていたが、アクマ一体を破壊した(粉砕した)ことで少し怒りが収まったらしい。



「学校サボって勝手なことしたら伯爵タマが困るレロ」

「あら、学校サボったの?」

「別にいいのぉ。てかうっさいなぁ。傘は黙ってろよ」

「ねぇお願い…私を解放して…」



か細い涙声。
イノセンスである時計に手を杭で止められ涙を流すミランダ。

痛さからなのか、それとも恐怖からなのか……
そんなミランダをロードは冷たい目で見下ろす。



「死んだら解放してやるよ」

「だから殺したらダメって言ってるでしょ」



レティシアが言葉を挟むとロードが飴を一つレティシアに投げた。


「あげるぅ」

「ありがと。実は甘いもの結構好きなのよねぇ」







―――処変わって、外にいるアレンとリナリー。

  アイスファイア!!


「わわっ!?」


一気に北極並みの氷の世界に包まれる。
アクマの能力にリナリーは驚いていたが、アレンはあまりの寒さに身を震わせていた。
コートを着ているリナリーでも寒いのに、薄着のアレンが寒くないはずがない。



「アレンくん、コートは?」

「あちゃー…バイト先に置いてきちゃった…」



レティシアがいたら確実にバカにされただろう。
アレンは居なくてよかった…と心底思ったらしい。


「・・・いくぞエクソシスト」


地面からいつぞやかアレンが店で相手したアクマが出てくる。
「マイナス100度のこの空間でどれだけもつかな?」と嫌な笑みを浮かべた。



「「「死死死死ッ!!!」」」


 ミランダさん

思い出すのはミランダの涙顔。

 レティシア……

天使様って言うのがもしレティシアだったら……
いやあの状況で天使っていったらレティシアしかいない……
もし二人に何かあったとしたら、…くそっ!今は集中してアクマを討つしかない!!

嫌な思考を振り切るかのようにイノセンスを発動させる。



「哀れなアクマに魂の救済を」



今、アクマとエクソシストの戦いが始まった――――


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