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「アレンくん!ミランダの様子がおかしい!」
ロードの力に呆然としていると奥からリナリーの焦った声が聞こえてくる。
徒ならぬ雰囲気を感じ、慌てて奥へ向かうと冷や汗を異常にかくミランダを見つける。
レティシアが優しくミランダの汗をぬぐってあげているが、汗は止まることはない。
リナリーがミランダを支えているが、今にも倒れてしまいそうだった。
「ミランダさん…!?発動を停めて!これ以上はあんたの体力が限界だ」
「…ダメよ……停めようとしたら…」
ミランダが発動を止めようと力を弱めたのだろう。
周りに浮いていた時計が傷を吸い込んだアレンやリナリーに引き寄せられた。
それは自分達の時間が戻っていくように……
「吸い出した時間ももとに戻るみたいなの。また…あのキズを負ってしまうわ…」
「ミランダ…」
「いやよぉ…初めてありがとうって言ってもらえたのに…これじゃ意味ないじゃない…!」
「意味がないなんて、ないわ」
悔しそうに涙を流すミランダにレティシアは優しく微笑んだ。
ぽろぽろと涙を流しながらもミランダはレティシアをゆっくりと見上げる。
その視線に応えるようにレティシアはもう一度「意味がないなんて、ないのよ」と伝えた。
「発動を停めて。停めましょ、ミランダさん。
あなたがいたから今僕らはここにいられる。それだけで十分ですよ。
自分の傷は自分で負います。生きていれば傷は癒えるんですし」
へっちゃらですよ。
意外と丈夫にできてるんですよ?
そう笑うとリナリーもレティシアも安心させるように微笑する。
「そうよ、ミランダ。お願い停めて…」
「大丈夫よ…あとは私に任せて」
頼もしい笑みを浮かべるレティシア。
どうしてかその笑顔を信じられる気がした―――
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