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「まぁ今度呼んでやれよ。目ン玉カッて見開くぜ、きっと」
ケケケと笑うのは目に見えてその場面が想像できるからだろう。
レティシアも神田が般若を背負い、その後ラビが追いかけられるか六幻を突き付けられるか、両方の想像が出来た。
「まぁ会うのはしばらく先の話になるかもしんねェけどな」
「どういうことですか?」
「ん――オレの予感だけどね」
「その予感、あってるわ」
レティシアがきっぱりと肯定した。
まだ何も言っていないが、ラビの言葉が予想できたのだろう。
「今度の任務はかなり長期のデカイ戦になんじゃねーかな。
伯爵が動き出したんだ。ノアの一族の出現ってそういうことだろ」
「そう。さすがブックマンJr.」
「…レティシアってやっぱ謎ばっかさ。まぁ気ィしめていかねーと…」
できあがった雪だるまの頭を叩きながらラビはアレンを見る。
アレンは対アクマ武器である左腕を強く握っていた。
その表情は苦しげで、迷っていることが明らかに見て取れた。
「僕は…アクマを破壊するためにエクソシストになったんだ」
「(アクマを破壊するため…ね)」
私とは違う、価値観。
私は…伯爵をとめるためにいる。
本音をいうと大元である伯爵を倒せればアクマやノアは眼中にない。
きっとアレよ!大将の首がとれれば何でもいいってヤツ。
やっぱり主人公として大将の首が取りたいのよねぇ。
ましてや、アクマにされた魂を救いたいなんて、思っていない。
「人間を殺すためになったんじゃない…」
「甘いわね、モヤシくんは」
「!甘くなんか…っ」
「ユウちゃんにも言われたのにまだわからないのね。
アクマだけが敵じゃないのよ?ノアも…ブローカーもいる。
私は人間は相手にしない。
でも必要となったら人間でも容赦はしないわ。
それで…何百、何千という人が助かるならね」
まぁ容赦しないだけで殺したりはしないけど。…というか殺せないのよねぇ。
それは心の中だけで止めておくと、ラビは感心したようにレティシアに視線を向けた。
「…レティシアってズバッっていうよな〜ユウにもはっきりと言ったんしょ?」
足りないものがあるとか、ないとか。
そう言うとレティシアは肩をすくめた。
「そういえばそんなことあったようななかったような。
でもモヤシくん、覚悟を決める事ね。
覚悟がなければ…この先やっていけないわ」
アレンはただ黙って俯き、拳をにぎる。
しかし急にアレンはラビとレティシアに背を向けた。
「おい?どした?…モヤシ」
「アレンです!!ちょっと歩いてくるんで先戻っててください!」
「あちゃあ〜?やっぱガキだ」
「そうね。肯定するわ」
「…なぁレティシア、ちょっと怒ってない?」
「怒ってない、と言いたいところだけど…ちょっとモヤシくんの甘さに苛々してる」
「やっぱ?」
さっきから口調がかなりキツイさ。
きっとユウの時もこんなんだったんだろうなぁ……
「…それでも彼はエクソシスト。なら私の仲間だわ。…というわけでラビット、追いかけるわよ」
「へっ?なんで?」
「モヤシくん、目を使えないくせに街の中に入っていった」
「!!早く追いかけるさ!」
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