「レティシア」

「何かしら?」


何となく予想していた事。
みんなが馬車から降り、一人になるとコムイが真剣な顔をして呼び止めた。



「…歌に、続きがあります」

「だと思った」


苦笑するレティシアにコムイが一枚の紙を渡す。



せんねんこうはみぃつけた♪

だいじなてんしさま みぃつけた♪

きっとわかってるよねぇ?

もうすぐおうじさまが迎えにいくよ♪



「…王子様、ねぇ。私はシンデレラじゃないのよ」



一言目の感想がレティシアらしくコムイは思わず苦笑した。
しかし、すぐに真剣な…苦しそうな顔に戻る。



「それでも、クロス部隊に残るんですか?
あなたは大元帥だ。教団に待機してもいいんですよ?」

「…ナメないでくれる?私はぬくぬくと待機するよりさっさと大元を叩いて終わらせる方が性にあってるのよ」

「そう言うと思ってました」


コムイが優しく微笑むとレティシアも笑い返す。

美しい金髪を靡かせながらレティシアは教団のコートを翻した。



「じゃあね、コムイ。また会うときは…世界が変わってるかもしれないわよ」

「そうだといいですね」


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