「元帥達に司令を出してるのはボクじゃなく大元帥の方々でね。レティシアは司令を出さずに自分の意志で行動できる」

「ホント楽でありがたいわ」

「元帥は複数の任務を与えられたらあとは個々の判断で行動するんだよ。
だから彼等が今どこにいるか正確にわからないんだ。
でもまあ三人は月に一回必ず本部に連絡してくるから大体の動きはわかるんだが……問題なのはひとり!クロス・マリアン元帥だ」


ご丁寧にも人差し指に『クロス・マリアン』と書いてあった。
ラビは芸が細かいな〜なんてコメントをしている。



「ご存じの通りクロス元帥はもう四年近く音信不通。
@『死んだ』もしくはA『任務そっちのけで遊んでんじゃねーか』と噂は様々」


ちなみにコムイの予想はA番だったらしい。
その予想にレティシアは「そうなのよ!」と大きく頷いた。


「愛人何人も作って、クロスは遊んでた。しかも可愛い、美人な女性ばっかり!
どうしてあいつはモテるのかしら…というかクロスは殺しても死なないから@はない!」

「ですよね!やっぱ遊んでるんですよね!…んが!!キミが現れた!!アレンくん」


小指にはアレンと書かれていてアレンを指さす。
その勢いにアレンは押されて身を引いたが、コムイは黒い笑みを浮かべてアレンの肩を掴んだ。


「クロスの弟子のキミは三年間ずっと行動を共にしてたね!!ずっと!!」

「む、無理ですよ?師匠の居場所なんてわかりませんっ」

「それ、居場所が分かりたくない、の間違いじゃない?」

「コムイー行方不明の人間をどうやって捜すんさー」


ムリ!!とラビは断言する。

実際にこの広い世界中から一人を探し出すなんて不可能だろう。
しかも相手はあのクロス・マリアン。一定の場所に定住しない、逃げ足の速い男だ。

もちろん、コムイも承知しているのだから手がかりもなく貴重なエクソシストを送り出したりはしない。



「他のチームはそれぞれの元帥の弟子達なんだけど、このチームの場合はティムが案内してくれるよ」

「ティムキャンピーが?」

「このゴーレムは科学者でもあるクロスが造ったものでね。契約主の事はどこにいても感知できるハズだ。
あとは奴の行動パターンをよく知るアレンくんがいれば袋のネズミさ!」


ハハハーっと高笑いしているコムイにリナリーが思わずつっこんでしまった。


「兄さんそれちょっとちがう…」


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