「「がはっ」」

「ふぅ」



誘爆したような大きな爆発から命がけで脱出する。
さすがのレティシアでも無傷ではなく、所々団服が焼けていた。

そんな危機一髪から出れたことにラビは自画自賛。



「す、すげーさオレら…!!死ぬかと思った。ちょっと本気で死んじゃうかと」

「打撲程度ですみましたね。さすが特製の団服」

「…私も久しぶりに焦ったわ…」

「大丈夫だったんですか?」

「えぇ。だてに長年エクソシストしてないからね」

「ちょっとオレ吐いていい?腹、打った」



ラビは大量に口から吐き出した。
そんなに強く打ったのかしら、とレティシアがラビの背中をさする。



「大丈夫―?ラビット」

「うぅ…レティシアが心配してくれて元気でそう…」

「そう。まぁお腹打ったらキツイわね」

「!ラビ!レティシア!」

「あ゛い?」



アレンに呼ばれて様子を見に行くと、下に広がった景色はお墓。
質素だが、たしかに十字架が作られている。

こんなところに、と不思議に思い、三人は下りてみることにした。

お墓とかろうじてわかるくらい適当なものだ。死者の弔いとしてはお粗末すぎる。



「ずいぶん粗末な墓さ。ペットのかね」



ナンマイダブと手を合わせながらラビは進んでいく。
アレンは何かを考え込むような仕草をし、もしかして、と小さく呟いた。



「…!これ…連れ去られた村人の墓じゃないですか」

「なるほどね」

「へ?」

「さっきエリアーデって女の人がフランツさんを埋めに行くって言ってたでしょ。
それに…ほら、数が八つ。村長さんが言ってた犠牲者の数と合いますよ」

「クロウリーにやられたんは九人だろ?」

「犠牲者の一人目は蒸発したって言ってたじゃ、」



ないですか、と言う前に、ぱきっと何かが壊れたような音がする。

え、と確認する前に、粗末だった十字架が跡形もなく崩れ去ってしまう。
…どうやらアレンが墓に手が触れたときに崩れ落ちてしまったようだ。



「あらら」

「あーっ壊した!」

「うぁちょっと触っただけなのに!!」



壊れた墓に向かってごめんなさい!と土下座するアレン。
さすが紳士。死者に対しても礼節をわきまえているようだ。

ぺこぺこしているとアレンの目に映る予想し得ないもの。


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