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「こんばんは」
「…!」
プラチナブロンドがゆれ、海のように深い美しい碧眼がクロウリーを射抜いた。
クロウリーはその迫力ある美しさに息を飲んでいたが、レティシアは思ったことを口にする。…自分の答えを探して。
「あなたはなぜそこまでするの?」
「…愛するものを守るためだ」
本人には恥ずかしくて「愛してる」とは言えなかった。
でも何でも許容してくれそうなこの目に射抜かれるとなんでも本音が言えるとクロウリーは思った。
不思議だ……まるで、神に懺悔するような……そんな気分になった。
「守るため…ね。それが例え許されない人であっても…?」
「貴様…エリアーデを侮辱するな!!」
「やはりあなたが守りたいのはあのエリアーデなのね…」
『許されない人』という言葉がクロウリーの胸に刺さり、…思わずレティシアに対して拳を振り上げていた。
しかし、レティシアはクロウリーの拳を軽くひらりとかわし、次のステップで大きく距離をとる。
…レティシアはまだ…答えを知りたがっていたから。
「あなたは……――その人と結ばれないとわかっていても、守りたいと思う?」
「当たり前だ!」
クロウリーはレティシアに猛攻撃するがレティシアはひらり、ひらりとかわしていく。
まるで、掴むことのできない雲を掴むような気分だ、とクロウリーは心中で苦々しく呟く。
そして、この人には敵わないのだろう、とも。
「…あなたは、すごいわね」
レティシアは小さく呟く。…気にしていなければ、聞き逃してしまうほどの小さな声だった。
それがクロウリーの耳に入り、クロウリーは思わず、動きをとめていた。
「…どういう意味だ」
「そのままの意味よ。私にも守りたいと思った人がいた。
…でも…、もうその人を守ることはできない…――守りたいと思ってはいけない人だったの」
優しくて、変に不器用な人。
ユウちゃんとは違う…温かい人。
でももう一生ティキには会えない……
クロウリーは思わず見つめてしまった。
さっきまで意志を強く持った目だと思ったが…今は悲しみに染まっている。
そんなレティシアが綺麗だと思ってしまったのだ。
「お前は……」
バァァァァンッ!!!!
クロウリーが話そうとした瞬間、大きな衝撃が襲ってきた。
大きな槌がレティシアの目の前に広がった。
「ぺぺっナメンなよこんにゃろ」
「ラビット!」
「ごめんさ。やっぱ二人っきりで話なんて危なすぎ。
…ちょーっとキレたさ。ブチのめしてからゆっくり話し合おうと思います!」
「面白い」
「じゃあラビット…ここはお願い。飛ばされたモヤシくんを捜してくる」
「頼むさ!」
答えはわからない。
でも少し…クロウリーが羨ましく思えた……
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