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吹き飛ばされたところにはすでにおらず、ただ今レティシアが探しております。
しかしどこを探してもアレンの姿はない。
思わず「…方向音痴なのにこんなとこうろついたら迷子決定じゃない」と愚痴るのも無理はない。
多少呆れながらきょろきょろしていると一つの部屋から微かに話し声のような声がする。
この声は…エリアーデ?
気配を消しそっとその部屋へ入っていくと、次第に会話が鮮明に聞こえてきた。
「…でもない……僕達の…仲間かもしれないんです…」
この声はモヤシくん。
『僕達の仲間かもしれないんです…』ね。
アイレスター・クロウリーがエクソシストだと気づいたみたいね……
しばらくするとエリアーデの高笑いが聞こえてくる。…しかも、ドスリガスリという鈍い音も。
それは確かに聞きなれた音。…モヤシくんが殴られてる…!しかも一発どころじゃない…っ
「仲間?バカじゃないの?あいつは吸血鬼よ!
連れてなんて行かせるもんか…っ」
エリアーデ……
もしかしてあなたも…彼のこと……
「だから」
…っ声のトーンが変わった!
モヤシくんが危険だわ!
「お前らは殺す」
アレンの体がエリアーデによって投げ飛ばされる。
エリアーデは大きな斧を持った。…殺気を、全身から出して。
アレンに意識はない。投げ飛ばされた衝撃で意識を失ってしまったようだ。
「首落として、全身から血を抜いて城門に飾っといてやるわ。もう誰もこの城に近づけないように」
アレンの首に斧が狙いを定められる。
アクマとしての興奮か。
ニヤリと、エリアーデの口元が歪んだ。
「こいつの命をクロウリーの代わりに差し出せば面目も立つ」
「そこまでよ、エリアーデ」
「!!誰!?」
勢いよくエリアーデが声のした方へ振り向く。
そして思わず息を飲んでいた。
…その場に立っていた女性があまりにも美しかったから。
容姿的な美しさはもちろんだが、自分とは違う…純粋な美しさがあった。
その美しさに目を奪われつつ、エリアーデは小さく睨む。
「レティシア・クローツ。エクソシストよ。エリアーデ、あなたはアクマね?」
「っ!!」
「アクマ」という言葉にビクリとエリアーデの肩が揺れる。
その反応は…図星、ね。
しかしすぐに開き直ったのかだったら何?と堂々と言われた。
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