「ユウちゃん大丈夫―?」

「うっ…るせぇ…」


あれから数時間…ひたすら攻撃する神田をひらりひらりとかわすレティシアの鬼ごっこがついに終結となった。
神田は今息切れしており、レティシアは余裕そうに笑っている。



「ふふっ、若いのに体力ないわねぇ。でも楽しかった!ありがとう」



ふわりと優しく笑い、座り込んでいる神田に手を差し出す。
夕日に照らされ神田の顔が赤に染まる。

(夕日のせいで赤くなったのか)
(それともレティシアの笑顔に赤くなったのか)

(それは神田だけが知っている)



「もう夕方なのね。一緒にご飯食べに行きましょう?」

「あぁ」



差し出された手を拒むことなく、手を取って立ち上がる。

――確実に神田は心を惹かれている。

本人に自覚はなかったが……


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