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「うわ、ひどいですね」
「あははーひどいだってユウちゃん」
「…おもしろがんじゃねぇよ」
一睨みするが効果無し。
レティシアは医療班から包帯をもらうと神田の体に巻き始めた。
その様子に神田がヒクリと顔を引きつらせた。
「お前…包帯巻けんのか?」
「巻けるわよ、失礼ね。これでもエクソシスト長くやってないのよ」
たしかに医療班と同じくらい綺麗に包帯を巻いていく。
意外にも器用だな…性格が性格なだけに不器用か、大雑把だと思ったのに。
もし口に出していれば間違いなく叩かれそうなことを考える。
そのまま何も言わず包帯を巻かれていくのを神田はぼぉっと見つめた。
最後にぎゅっと縛るとレティシアは満足そうに笑った。
「よしっ!でき「こいつアウトォォォォオオ!!!」た…ってあら?」
「えぇっ!」
「アクマが来たってこと!?」
動揺が走り、ざわめきが医療室を包む。
しかしレティシアはあくびを一つ。
さっきあった『アウト』の声がなかったかのように。
「ユウちゃん行くー?」
「あぁ」
「なら私はいいわね。ユウちゃん一人で頑張ってね。私は先に寝るから」
「お前あれだけ汽車で寝たのにか!?」
ちゃっかりオレの肩かりて寝やがって。
…ま、まぁ、得したといえば得したが…って何考えてんだオレ。
「だってまだ眠いんだもの。それにユウちゃん一人で充分でしょ?」
神田の葛藤を知ってか知らずか、レティシアはにっこり笑うと神田は舌打ち。
レティシアが自分を認めてくれているのか。
それともただ自分がめんどくさくて自分に押しつけているだけなのか。
どちらにしろ、アクマがきたのなら…破壊するのがオレの仕事だ。
無言で窓に足をかけると医療班の一人が慌てた。
「あっまだ安静にしていないとダメですよ!」
「ユウちゃんいってらっしゃーい!」
レティシアが手を振ると、神田は団服をはためかせ飛び出していった。
それを見送るとレティシアは背筋をんーっと伸ばしてフッと小さく息をはく。
「…さてと。私はコムイのとこに行こうかな」
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