「おっはよージェリー…ってどうしたの?この騒ぎは」

「あらレティシア、おはよう。実は神田が…」

「あ、ユウちゃんのせいなんだ。…しょうがないわね。
ジェリー、サラダ大盛りとフルーツの盛り合わせを頂戴」

「わかったわ」

「それで!…とめてくるわね」


にっこりと笑うとジェリーは元々用意してくれていたのか、すぐにサラダとフルーツの盛り合わせを持ってきてくれた。よろしくね、という意味も込めて。

レティシアは笑顔で受け取るとお皿をもって、いざ中心に。
しかし、近づいているうちに意外な人がいて少しびっくりした。



「(アレン…?あらま。これはおもしろい組み合わせね)」

「関係ないとこですけど、そういう言い方はないと思いますよ」

「…放せよモヤシ」

「(プッ!決めた!アレンはモヤシくん決定!!)」

「(モヤ…っ!?)アレンです」

「はっ!一ヶ月で殉職(くたばら)なかったら覚えてやるよ。
ここじゃパタパタ死んでく奴が多いからな。こいつらみたいに」

「あら、ユウちゃんそれ一人一人に言ってたの?」

「!レティシア!お前いたのかよ」

「まぁ失礼。いたわよ?ちゃっかり最初から」

「…なら声かけろ」

「ユウちゃんがなんか仲良さそうにしてたから邪魔かなぁっと思って」

「どこを見たらそう見えるんですか!?」



思わずアレンはつっこんでいた。

レティシアはこれを見たら、とまともに返し、神田が座っていたところに座る。



「そんなに手を握り合っていたいの?そういう趣味なら私は止めないけど…」


レティシアの言葉に二人同時に勢いよく手を振り払った。
顔には「なんでこいつなんかと…」とあからさまに書いてある。

操りやすいわねぇっとレティシアは小さく呟き、サラダを食べ始めた。



「…座ったら?」

「ちっ、言われなくても座る」

「あなたも一緒に食べる?」


レティシアはアレンの方に視線を投げかけた。
自分に言われたのだと気づいたアレンは、はいっ!と自分の料理を持ってきて神田の前に座る。

山盛り。しかもいろんな国のいろんな料理が重なり合っている。
ガラガラとカートで持ってきたその量にレティシアは「…すごい量。さすが寄生型ねぇ」とため息交じりに呟いた。
レティシアのつぶやきが聞こえたようでアレンは普通だと思いますと首を傾げている。



「あなたの方が少なすぎると思いますよ」

「そうかしら?…って、自己紹介するの忘れてない?」

「あっ!はい。僕、アレン・ウォーカーっていいます。あなたは…?」



アレンにとっては昨日突然現れた女性。
何もかもが完璧のようでアレンはその美しさに見つめられると顔が赤くなるのがわかった。
コムイさんに聞いたときには本人に聞いてね、と言われたことを思い出して、ちょうどいいとも思った。



「私はレティシア・クローツ。レティシアでいいわ。よろしく、モヤシくん」

「アレンです!わざとでしょ!?」

「いいじゃない」

「よくありませんよ!!」

「やめとけ。こいつに名前のこと言ったって無駄だ」



隣で黙って聞いていたはずの神田が初めて口を出した。
最初はアレンと話していたことが気にくわなかったが名前に関しては神田も不満がある。


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