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「そうそう、さすがユウちゃん。わかってるじゃない」
「ユウちゃん!!??」
神田にそんな可愛い名前似合わなすぎますよ!!
「…何?モヤシくん」
「アレンです。いえ、ちょっと驚いただけです」
「そう」
「あ、いたいた!神田、アレン!」
そんな会話をしていると食堂にリーバーの声が大きく響いた。
呼ばれた二人はもちろん、レティシアも何だろうと振り向く。
「レティシアもここにいたか!10分でメシ食って司令室に来てくれ。任務だ」
大量の資料を持ちながらもリーバーは食堂に入ってくる。
どうやらレティシアに渡したい資料があったようだった。
そんなリーバーにレティシアは微笑みながら視線をあげた。
「おはようリーバー」
「おはようレティシア。レティシアも任務だ。アレンと神田と一緒に来てくれ。…あと、室長がこれをレティシアに渡してくれと」
「わかったわ。ってリーバー!」
「ん?」
リーバーが振り向いた瞬間、レティシアの顔のドアップ。
それにビックリする暇もなく口の中に何か入れられた。
最初は毒か!?と思ったがレティシアはコムイではないのでそれはないと思い直す。
すると途端に口の中に広がる甘酸っぱい苺の味。
「リーバー、何も食べてないんでしょ?苺って結構栄養あるみたいだからお裾分け」
ニコッと笑ってもう一個いる?なんて聞くレティシアにリーバーは顔真っ赤。
隣にいた神田とアレンはおもしろくなさそうに見ている。
何も反応しないリーバーにレティシアは小さく首をかしげた。
やっと意識を取り戻したリーバーは何でもないっ…と言って顔を背ける。
寝不足かしら、とこんな時は鈍感なレティシアにイラッときた神田は強引にレティシアの腕をひっぱった。
「っ!ユウちゃん?」
「行くぞ」
「あ、そうだった。じゃあねモヤシくん。後で」
「アレンです。はい、また後で」
そうアレンに挨拶して、食堂を出るがいっこうに神田は手を離してくれない。
レティシアは神田の歩調にあわせるのが精一杯。
なんだか速すぎるのだ、歩き方が。
腕も強く握られ正直すごく痛い。
こんなことは、今までになくてレティシアは戸惑いつつも神田に声にかけた。
「ユウちゃん!」
「……」
はい?シカトですか?
ユウちゃんが私をシカトするなんて……
100万年早い!!!
「ユウちゃん!いい加減にしなさい!!」
無理矢理レティシアは足を止めて、少し乱暴に腕を振り払う。
いとも簡単に神田の手は離れ、足もすぐに止まる。
それでも視線をあげず、自分を見ないことにレティシアは眉を顰めた。
「…ユウちゃんどうしたの?」
「お前は…、…」
自覚あんのか?
リーバーはレティシアに惚れてる。
なのにあんな笑顔で……
「…?何?」
何、黙り込んじゃってるのよ。
ユウちゃんらしくない。
ズバッと言ってくれないと気持ち悪いじゃない。
「…ちっ、何でもねぇ」
「…?」
「行くぞ」
「あ、ちょっと待ってユウちゃん」
「あ゛?」
振り向いた瞬間リーバーと同じく口の中に苺を放り込む。
ぽかんとする神田にふふっと艶やかに笑う。
「おいしい?」
「…甘ぇ」
「でもおいしいでしょ?」
「…あぁ」
その返事に満足したのかにっこりと笑って神田の横まで歩く。
満足したのか、神田も無言で歩き始めた。
その歩調はレティシアに合わせて少しゆっくりめだった――――
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