「私はレティシア・クローツ。エクソシストよ。あなた達は?」


笑顔で促すとラビは人懐っこい特有の笑顔を浮かべた。


「ラビっス。ハジメマシテ」

「初めまして。あなたがブックマンの後継者ね」

「…!なんでそれ、」

「知ってるのか?っ…て?だってブックマンと知り合いだもの」

「ジジイと知り合い!?まじで!?」

「ええ。…それで?あなたは?」



未だムスッとしている神田にレティシアの視線が向かう。
友好的な笑みを浮かべているレティシアに対して、神田の表情は変わらない。

どうやら簡単に背中をとられたこと、軽々と攻撃をかわされたこと、何のモーションなく自分の攻撃を無効化されたこと、すべてに苛々しているらしい。



「…てめぇには教えねぇ」

「まぁひねくれてるわね。教えるのが礼儀ってものじゃない?
私の知っている日本人はすごく礼儀正しかったのだけれど」

「ちっ、神田だ」

「普通ファーストネームも教えるでしょう。もしかして…変な名前なの?」

「ユウだっ!!」



レティシアの挑発に乗って思わず教えてしまった名前。
神田はしまった、とばかりに顔を歪ませたが、レティシアはふぅん…と曖昧に返事をする。



「変な名前じゃなかったのね。残念。よろしくね、ユウちゃん」

「ちゃん付けすんじゃねぇ!!」


ぶちっと血管がキレた音がして、隣にいたラビはヒィィと背筋を凍らせる。
神田を怒らせて無事だったものはいない。
自分だってユウ、と呼んだだけで「ファーストネームで呼ぶんじゃねぇ」と鬼のような形相で睨まれるのだ。

六幻を発動させ斬りかかったが、レティシアはさらりとかわす。もちろん、笑顔だ。


「(すげー…)」

「いいじゃない。ね?ラビット」

「オレ兎じゃないさっ!!」

「細かいことは気にしない!さてとコムイの所に行こうっと」


おもしろい子達ね。
気に入ったわ。今度からからかおっと!

お気に入りのおもちゃを見つけて、ご機嫌なレティシアは軽やかな足取りで司令室に向かっていく。
その後を二人は急いで追いかけたのだった。


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