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「六幻 災厄招来!」
“界蟲 『一幻』”!!
レティシアも足にイノセンスの力を集め、風のように速く駆け抜ける。
界蟲が左のアクマを、レティシアの足が右のアクマを。それぞれ破壊し、アクマに殺されそうになっていたファインダーの所に着地した。
「おい、あの結界装置(タリズマン)の解除コードは何だ?」
「き…来てくれたのか……エクソシス…ト」
「早く答えろ。部隊(おまえたち)の死をムダにしたくないならな」
「は…Have a hope“希望を…持て”…だ!」
「(希望を持て、か…きっと、自分たちに向けた言葉だったのでしょうね)」
この絶望的な状況でも、生きることを諦めるなという戒めを。
そしてアクマを破壊できる唯一の存在―*エクソシストが希望の光としてくることを信じた。
最期の仕事だとばかりに力尽きたファインダーは息を引き取る。
レティシアはおやすみ、と呟いて立ち上がった。
神田はすぐにタリズマンを解除すると二人を抱えて屋上まであがる。
レティシアもその後に続いて移動しようとしたが、急に立ち止まった。
「…どうした?」
「ユウちゃん、先に行ってて」
「お前、まさかあいつを助ける気じゃ、」
「違うわ。早く行って」
レティシアの目が今までにないくらい鋭くなる。
神田は何かあると思ったが今はイノセンスを守ることが最優先事項。
それにレティシアが早く行け、というのなら何も言えない。
「…わかった。後で来いよ」
「わかってる」
そう短く返事をするとレティシアはすぐに街はずれまで移動する。
アレンと神田なら大丈夫だろう。今は……
気配がした瞬間、レティシアは足を止めた。
「…出てきなさい」
誰もいないはずの街。
しかしレティシアは確実に自分だけに殺気を向けられたのだ。
レティシアも少し殺気を出しながら鋭くあたりを見回す。
「出てきなさい。それともバレていないと思っているの?
ティキ・ミック卿」
「さすが。よくわかったね」
ふわりと甘い香りが鼻をかすめたと思うと急に抱きしめられる体。
ガスッッ!!!!!
「っ!レティシアちゃん……鳩尾は痛い…」
「いきなり抱きつくからでしょ、ティッキー」
「ティッキーはヤメテ…」
レティシアが抱きしめることを許すはずなく。
抱きしめた瞬間レティシアが間髪入れずにティキの鳩尾に肘を入れたのだ。
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