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「ハロー」
「レティシア」
「あら、モヤシくんも起きたのね」
微笑みながら科学班研究室に入ってきたのはレティシア。
そんなレティシアをリナリーは微笑みながら受け入れた。
アレンは自分の額の上に乗っていたタオルを押さえながら体を起こす。
「アレンくんごめんね、兄さんの発明のせいで…まだしびれる?」
「ここは…?」
「科学班(みんなの)研究室。城内の修理でみんな出払っちゃってるけど…ほらあの音」
微かだが、遠くから金槌で釘が打たれている音がする。
レティシアは、疲れたとばかりにふぅっと息をついた。
「大変だったのよ、修理」
「レティシアも手伝ったんですか?」
「ちょっとね」
「それと…これ、コートの中に入ってた」
「あ、イノセンス!」
リナリーが出してきたのはレティシアと神田が一緒だった任務で保護したイノセンス。
その大切なものに傷が付いていないことを確認するとホッと息をついた。
「よかった。壊れてなくて…」
「ヘブラスカの所に持っていけば保護してくれるよ」
「保護してるっていうより保管してるって感じね」
「そうね。おかえりなさい、アレンくん」
「た、ただいま…」
微笑んだリナリーのなんとかわいいこと。
かわいいな、と見惚れているアレンにレティシアが気付かないはずがない。
すかさずレティシアはにやりと笑い、耳打ちする。
「モヤシくん、惚れちゃった?」
「なっ何言ってるんですか…!?」
「いいのよ。リナ、可愛いものね。応援してあげないこともないのよ?」
「違いますから!!」
「ふぅん…ま、いつでも協力してあげるわよ。…っていうかモヤシくん!!」
突然大きな声を出すレティシアに少し驚きつつも身を少し引く。
しかも探偵のようにビシィッと指まで指して。
「な、なんですか?」
「もしかして教団であったときが初対面だと思ってない!?」
「…え?」
どういう事だろう。
レティシアと初めてあったのはヘブラスカの所…ですよね?
困惑しているアレンの反応にレティシアは少し肩を落とす。
「やっぱり…覚えてないの?」
「レティシア、もしかしてアレンくんと前に会ったことあるの?」
「えぇ。あるわよ」
「え!?ホントですか!?」
でも僕の記憶上レティシアに会った覚えは……
「ホントよ。あの…モヤシくんが大切な人を呼び出した日にね…」
「…!!」
アレンの脳裏に昔の記憶が鮮明に映し出された―――
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