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「ミス・ミランダ。あなたには街が異常になりはじめてからの記憶があるの?」
「ええ。街のみんなは昨日の10月9日は忘れてしまうみたいだけど。私だけなの…」
身をかなり乗り出し、すごい迫力で泣きつく。
さすがのアレンもいつもの紳士な態度も形無しになるほど。
「ねぇ助けて、助けてよぉ!私このままじゃノイローゼになっちゃうぅ〜
あなた昨日私を変なのから助けてくれたでしょ!助けたならもっと助けてよーっ!!」
「うわっ怖いっ!」
失礼な言いぐさである。さらにリナリー助けて!なんて。
リナリーも気持ちが分かるのか一応止める。
もちろん、レティシアは止める気はないのでいつの間にか頼んでいたコーヒーを優雅に飲んでいる。
「落ち着いてミス・ミランダ!助けるからみんなで原因を探しましょう」
「原因ね…」
「原因ったって気づいたらずっと10月9日になってたんだもの〜」
「本当の10月9日に何かあったハズよ。心当たりはない?」
優しく尋ねるリナリーに泣きじゃくるミランダ。
凄まじい顔で迫るミランダを避けながら、アレンはふとまじめな顔になり“目”が反応する。
レティシアも目線を少し鋭くしながら最後の一口を放り込んだ。
「リナリー、ミランダさんを連れて一瞬で店を出て。
キミの黒い靴(ダークブーツ)ならアクマを撒いて彼女の家まで行けますよね?」
静かに立ち上がりそう言うとリナリーもその意味を理解したようだ。
レティシアはやれやれと腰をゆっくりあげた。
「どうやら彼らも街の人とは違うミランダさんの様子に目をつけ始めたようです」
店の奥に座っている男の人達がガタガタと立ち上がる。
それは戦闘の合図であり、いつもの日常とは異なる音。
「なぜミランダさんが他の人達と違い奇怪の影響を受けないのか。
それはきっとミランダさんが原因のイノセンスに接触してる人物だからだ!」
アレンがイノセンスを発動するとアクマもコンバートする。
リナリーは即座にダークブーツを発動させ、ミランダをつれて外へ出た。
いきなり非現実的な場面を見たミランダの頭にこどもたちの歌が流れる……
ミランダ ミランダ 不幸の女 ミランダ♪
モテない 暗い 鈍くさい♪
今日も仕事探し?
どうせまたすぐクビさ〜♪
処変わって、城門の前。
1人の女の子が傘をさして雨の中立っていた。
「ここが巻き戻しの街かぁ」
すっと手を出すとバチッと音を立てて彼女の皮膚を傷つけていく。
しかし彼女は痛がることも、かまいもせずに街の中に入っていく。
まるで拒否しているが強制的に入って行っているようだった。
腐っていった皮膚はもとの白い綺麗な肌に戻っていく。
「おっ邪魔ぁ〜ロード・キャメロットちゃん参上ぉ〜〜」
待っててねぇ。
我らが天使様ぁv
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