「ミ、ミランダさん?」



アレンが呼びかけたが、聞こえていないとばかりに返事をしない。
どうしたんだろうと慎重に観察しているとミランダは機械的に動き、そのままベットに入ってしまった。



「寝るんですか!?」

「何か様子が変ね…」

「これじゃないかしら?」

「!アレンくん!!」



リナリーが驚いたようにアレンの名前を呼んだ。
アレンはリナリーの声に振り向くと、そこには無数の時計が浮かんでいる。



「な、何だコレ!?」

「時計、ね」

「そうじゃなくて!」

「まさか…あの時計…?」

「それしか考えられないわ」



ゴーンと重々しく鐘の音がなる。
それと同時に時計の針が逆に戻りだした。

無数の時計がミランダの時計に吸い込まれていく。
レティシアはちゃっかり吸い込まれないように避難していた。



「つかまってリナリー」



どんどん吸い込まれていく時計に映る自分達の顔。
よく見れば全部この街でしたことが映っている。

となると、この現象は……


「今日の時間を吸ってるのか…」



ズズズっと最後の時計を吸い込むと、針が七時を指す。

と、同時に眩しいほどの日の光が入ってきた。



「わぁ眩しー」

「「朝ぁ〜〜!!?」」

「あー…寝てないから眠い…」


レティシアはマイペースにもあくびを一つ。

アレンとリナリーは唖然。
するとさっきベッドに入ったミランダが体を起こした。



「あら…?私、いつの間にベッドに…」



絶句するしかなかった。


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