18
休みを頂いて、久しぶりに領地を見て回る。
優しいみんなから声をかけられて、この人たちの笑顔を大切にしなければ、と改めて心に決める。
そういえばエルヴィンさんのコーヒーがきれそうだった、と町へと向かうことにした。
久々に町を歩いていると活気があって楽しげだ。
「いらっしゃーい!おいしいサンドイッチだよー!」
「サンドイッチ…」
「我ながら上手にできてるー!」
「自分で言うのか」
「だって他に褒めてくれる人いないし」
「悪くねぇっつっただろうが」
「おいしいって言ってほしいんだけどなー」
「…え…?」
何…?今の……あれは、リヴァイさん…?
私、なんで、そんな、
ぐるぐると世界が回っているようで、頭が痛くなる。
ずきり、とさらに頭が痛くなり、思わず体がふらつくと、…誰かが体を支えてくれる。
驚いてその人を見上げると、…驚いた顔のリヴァイさんがいた。
「あ、リヴァイ、さん…」
「…大丈夫か」
「はい…あの、ごめんなさい、ありがとうございます…」
「今日非番だったか」
「えぇ、久しぶりに…リヴァイさんは?」
「オレは出先だ。…何か買い物なのか?」
「あ…はい、エルヴィンさんのコーヒーを、と思いまして」
「…なら、付き合え」
ちょうどオレの紅茶もなくなりそうなんだ、と言われて小さく頷く。
一緒に歩いていても、…何だか気恥ずかしくて話しかけることができない。
自然と無言で歩くことになって、何か話題はないかと考える。
「「あの、」」
「…!あ、ごめんなさい、何ですか?」
「いや、何でもない。お前は?」
「あ…えっと、紅茶、行き付けがあるんですか?」
「あぁ、まぁな」
「(まずい!会話終了する!)」
「そこの店主に聞けば外れがない。好みも覚えてくれているしな」
「あ…お店の方と仲がいいんですね」
「話していたら自然と」
「…リヴァイさんって意外にお話されますよね」
「馬鹿いえ。元々しゃべる方だ」
「ハンジさんと話す時は圧されてますよ」
「あの変人とは話が合わん」
よかった…自然と話せる。自然と、笑えた。
よく見たらリヴァイさんも微かに笑っている気がする。
…少しでも私と話していて、楽しいと思ってくれているのかな。
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