Birthday



部下からの報告書に目を通しているとプルルルル、という電話の音。
何故か嫌な予感がしたが電話を無視するわけにもいかず、とりあえず受話器をとってみる。




「もしもし」

「やあアラウd」




がちゃり、と反射的に電話を切れば再び電話がけたたましく鳴り響く。
まるで「無視するなー!」と電話向こうの奴が騒いでいるみたいだ。
大きなため息と共にその電話にもう一度出ると、「酷いぞアラウディ!」と非難の声が聞こえてきた。




「君からの電話はろくなことじゃないからね」

「そんなことはない。今回は真面目な話だ」

「…………」

「そんなあからさまに信用してないというオーラを出さなくてもいいだろう!?」

「……はいはい。で?用件は何」

「ボンゴリアン・バースデーパーティーをするぞ!」

「………は?」




ウキウキとした声にやっぱりくだらないことじゃないか、と思ったが少し…いやかなり我慢してもう少し話を聞いてみる。
怪訝そうな声の僕にジョットはもう一度ボンゴリアン・バースデーパーティーだ、と繰り返した。

ボンゴリアン・バースデーパーティー。


バースデーパーティーはわかる。
誰かの誕生日で、その祝いのパーティーだ。
…けど、ボンゴリアン…つまりボンゴレ的というような意味になる。いや、ボンゴレ的って何。

僕の疑問が通じたのか、ジョットが得意げにボンゴリアン・バースデーパーティーとやらの説明をし始める。


−−−ジョットの話を纏めると。



ホスト(誕生日である本人)の誕生日にホストの気に入りそうなプレゼントを用意し、ホストが点数をつけて競う、というもの。
今回は点数をつけられない、ということで点数はないということだが。

…とにかくマフィアらしいくだらないパーティーということはわかった。




「…で?今回のホストは誰なわけ?」

「セリアだ」

「…………え?」

「だから、俺の可愛い可愛い妹、セリアだと言っているだろう?」

「(嘘でしょ!?)」




セリアの誕生日…!!
会って間もないからって、まさかセリアの誕生日が近いとは思わなかったのだ。
他の守護者とかだったら適当にあしらっていただろう。

けど、セリアなら話は別だ。




「行く。いつなの?」

「何だ、珍しく乗る気だな。パーティーはセリアの誕生日である明日だ」

「わかった。じゃあね」

「は、ちょ、」




がちゃり、と一方的に電話を切ると出掛けてくる、と一言言って屋敷を出ていく。
セリアが喜んでくれそうなプレゼントを探しに……

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