Smile
次の日、ボンゴレの屋敷はパーティー会場となり、とても華やかな色を纏っていた。
僕がパーティーなんて群れの巣に来ることは滅多にないので「アラウディ様がいらっしゃるなんて珍しいですわね」とかなんとか言ってたくさん香水くさい女達が寄ってきたけど全て無視して会場に入っていく。
すでにパーティーは始まっていたみたいで今回のホストであるセリアは多くの人間に囲まれながら楽しそうに笑っている。
よく見てみればパーティーに来ているのはボンゴレと親しいファミリーの人間や町の人間ばかり……
セリアが主役というのもあって、身内だけのパーティーなのかもしれない。
(セリアがあまり多くの人間に知られるわけにはいかないからね)
「 何だ、アラウディ。来てたのかよ」
「…G」
お前が来るなんて珍しいな、とパーティー会場にも拘わらず煙草をふかしているGが話しかけてきた。
まぁね、と曖昧に返しておけばGはさらに不思議そうにして首を傾げる。
恐らく嫌々ながら来たと思っていたのに、その文句(というか厭味)がなかったことに不思議に思ったのだろう。
でも、Gはそのことに関してあまり深くは追及してこず、ふーっと紫煙を吐き出した。
相変わらず人との距離感をしっかりわかっている、いい奴だね。
「今日のホストがジョットの妹ってのは知ってるのか?」
「セリアとは面識があってね」
「お前が?珍しいな」
何か問題でもあるのかい、とばかりに睨めばGは「 誰も悪いとは言ってないだろ」と苦笑する。
楽しそうに話しているセリアに二人とも視線を向けて、その様子を優しい眼差しで見つめた。
あんなに楽しそうに笑ってスケッチブックを何枚もめくるセリアは初めて見たな……
僕としゃべる時も楽しそうに笑ってくれるけど、ジョットや今しゃべってる奴らと話している楽しさとは恐らく違うものだろう。
どちらの笑顔がよくてどちらが悪いとかはないが、少しだけあの笑顔にさせられない自分が寂しく感じた。
「…アラウディ、」
「何」
「お前……、…いや、なんでもない」
「何、はっきりしなよ」
「いや、本当にいいんだ」
お前が気にすることじゃない、と言われてしまえばそれ以上聞くこともできず。
一体何だったんだ、と眉を顰めると同時にセリアの視線とぶつかる。
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