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「見つけたぜ、神闘の姫!」
「当たった…」
「今日こそついてきてもらうぜ!」
苦笑を漏らすとリボーンがぴょんっと学校の塀へ登る。
ツナ達は殺気に気付いてなかったみたいで、突然現れた黒スーツの男達に「誰!?」と戸惑いの声をあげていた。
隼人はこの雰囲気でマフィアだと気付いたのか警戒の色を見せる。
見慣れて……は、いないけど、どこかで見たことのあるような人達。
みんな物騒なことに銃を私達に向けている。
はぁ…一般人を巻き込まない、っていう心はないのかな?
ツナと隼人はともかく、武はまだ一般人に近いんだから。
でもまさか、日本まで私を追いかけてくるなんて……本当にしつこい。
しつこい男は嫌われちゃうよ?もうすでに私は嫌いだけど。
「そのセリフは飽きるほど聞きました」
「えっ!?美瑠ちゃんの知り合い!?」
「ううん、全然知らない人」
「どっち!?」
ツナってもしかしてツッコミ体質?…ってそんなこと考えてる暇ないんだった…!
きっとツナ達を簡単に帰してくれるはずない。
巻き込みたくないんだけど……どうしようかな……
私が引きつけている間に逃がす…?
ダメ。銃撃戦になりそうな戦いにはリスクが大きすぎる。
リボーンに頼む…っていうのは絶対嫌……
……そうだ!
「私が死ぬ気で守るっていうのがいいね!」
「いい答えだぞ」
ニッと満足そうに笑うリボーンに選択が間違えじゃなかったことがわかる。
ツナ達を振り返るとすでに喧嘩っ早い隼人がダイナマイトを構えていた。
もう今すぐにでも投げてしまいそうな勢い。
でもね………
「隼人は手を出さないでね」
「なっ!?何言って…!」
「もちろん武もだから」
「ははっ!やっぱ?」
牽制の意味で武を振り返るとすごく真剣な目をして敵を見てた。
一般人に近いと思っていたけど…そうでもなかったみたいだね。
この中でもしかしたら、一番……
…ツナはよくわからなくて混乱しているみたい。
少しおどおどしているけど、いざというときは……っていう勢いが伝わってきた。
ツナは…優しいね。
本当は怖いのに、初対面にも近い私と仲間を守ろうと思ってる。
さすが九代目が選んだ人……
私も、ツナに会いに来て本当によかった。
(この目でその心を見ることができたんだから)
「美瑠ちゃん!?」
「大丈夫だから。ちょっとさがっててね」
壁を背にさせて、ツナを最後尾に回らせる。
ボスの守られる位置としては大丈夫だよね…?
これならツナ達の後ろまで気を回さなくていいし。
…本当にいざというときはリボーンが何とかしてくれるし、ね。
絶対にリボーンに銃を抜かせたりしたくないけど!
(だって、私だって一人前になったんだから)
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